日本の国内市場は成熟し、人口減による縮小傾向も明らかです。現代は「モノが売れない時代」といえるでしょう。しかしこの状況化でも、ひと握りのトップセールスは結果を出し続けています。その秘密に迫ってみましょう。

「がんばっても売れない時代」
その中でトップセールスは何をやっているのか?

 多くの営業マンが、夜遅くまで真剣に働き、睡眠時間を削り、少しでも売り上げを伸ばすための努力をしています。

 しかし、すべての人が良い結果を出せるわけではありません。同僚、後輩が売り上げを上げる中、「自分だけが売れない……」という経験をすることもあるはずです。さらに、営業マンを取り巻く環境は、年々厳しくなってきています。

・「もっと安くならないのか?」とお客さまから詰め寄られる
・どこに営業をかけても、すぐ断られる
・手持ちの案件がどんどん減って、毎月が綱渡り状態

 営業、すなわち「モノ・サービスを売る」という仕事に携わる方であれば、思い当たる節があるのではないでしょうか?

 私は「営業はすべて科学的に分析できる」という立場から、さまざまな企業のコンサルティングや企業研修を行っています。その一環として毎年、「300社の営業マン上位10%と、下位10%」、計1000人の営業マンを対象に、アンケート調査を実施しています。すると、驚くべきことがわかりました。