ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
Close-Up Enterprise

営業利益3兆円も視野に
トヨタ、リーマン後改革の凄み

週刊ダイヤモンド編集部
2015年2月16日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

トヨタ自動車の2014年度の連結営業利益の見通しが、2兆7000億円となった。リーマンショック前の最高益を更新し、円安効果や春闘での賃上げ動向にも関心が集まるなど、社会から再び注目される状況になりつつある。その背景には、リーマン後の地道で愚直な体質改善がある。

トヨタの豊田章男社長(写真右)は、現状を「意思ある踊り場」と位置付ける。株式市場からは理解されにくいが、台数を追うのではなく身の丈に合った成長を目指す
Photo by Mitsufumi Ikeda

 2兆7000億円──。売上高の数字ではない。営業利益の水準だ。業績が絶好調なマツダの今期の売上高が2兆9800億円、同じく好調な富士重工業が2兆8500億円の見通しである。これら2社の売上高と、ほぼ同じ規模の“利益”をたたき出すのだからすさまじい。

 トヨタ自動車は2月4日、2014年度の連結営業利益の見通しを、前期比18%増の2兆7000億円へと、従来予想から2000億円、上方修正した。

 しかも、通期の連結売上高は27兆円を見込むから、営業利益率は10%と2桁に及ぶことになる。

 売り上げ規模が半分に満たないホンダや日産自動車のそれが5%台であることを鑑みても、トヨタという巨人の収益性の高さはひときわ目立つ。

 営業利益2000億円の上方修正の最大の要因は、円安という環境の好転ではある。通期の想定米ドル為替レートを前回の1ドル=104円から109円へと5円の円安に変更、1750億円の利益押し上げ効果があった。

 リーマンショック直前の業績と比較すると、07年度の連結営業利益は2兆2703億円と今期より4300億円ほど低い。当時は1ドル=114円で、今期の想定レートより5円も円安水準だから、トヨタがいかに筋肉質になったかが分かる。当時の営業利益率は、8.6%だ。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年3月4日号 定価710円(税込)

特集 文系こそ学べ 勝つための絶対スキル データ分析

統計分析 Excel入門 データに強くなる

【特集2】
コーヒービジネス大活況
サードウェーブの次に来る波

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


Close-Up Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「Close-Up Enterprise」

⇒バックナンバー一覧