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ホリエモン的常識

メタップスの非上場戦略が証明したIPOの魅力低下【ホリエモン的常識】

堀江貴文 [実業家、SNS株式会社ファウンダー]
【第22回】 2015年3月3日
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Q.スマートフォン向け広告ベンチャーのメタップス(非上場)が、第三者割当増資により43億円あまりの資金調達に成功しました。この金額は、2014年の新興市場での新規公開による平均調達額の12億円を大きく上回る金額です。堀江さんは、資金調達市場とての新興市場のメリット、デメリットをどうお考えですか。

株式を売って設けるならIPO狙い
会社を育てていくのなら非上場

A.市場が新興市場かどうかは問題ではありません。むしろスモールIPO、言わばベンチャー企業の上場が抱える問題と捉えるべきでしょう。

 例えば、現在、株式市場に上場を維持するための費用は、昨今のコンプライアンス強化の影響もあって年々高騰し、規模の大きくない企業でも年間で数億円単位で経費が嵩んでいます。このため時価総額が数十億円程度の規模では、資金調達の面からみた上場のメリットは相当に低下しています。

 さらに上場に伴う企業情報の開示で、同業他社にビジネスモデルを真似られるリスクもあります。例えば、オンライン英会話スクールで業界1位のレアジョブは、2014年6月東証マザーズ市場に上場しましたが、そのためにビジネスモデルが丸裸になり、未上場のDMM英会話に猛烈にキャッチアップされる事態を招きました。

 こう考えると、上場のメリットは創業者やベンチャーキャピタル、ストックオプションを持っている社員などが、上場後に株式を売却して利益をあげること。それの相続税対策と言った程度かも知れません。

 上場によるキャピタルゲインの獲得が目的ではなく、会社を継続的に成長させたいと考えるなら、私はメタップスのように非上場を継続し、資金調達も非上場のまま行う方が得策と思います。

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堀江貴文 [実業家、SNS株式会社ファウンダー]

1972年福岡県八女市生まれ。血液型A型。実業家。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。民間でのロケット開発を行うSNS株式会社ファウンダー。東京大学在学中の1996年、23歳のときに有限会社オン・ザ・エッヂ(後のライブドア)を起業。2000年、東証マザーズ上場。2004年から05年にかけて、近鉄バファローズやニッポン放送の買収、衆議院総選挙への立候補などといった世間を賑わせる行動で一気に時代の寵児となる。しかし2006年1月、証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され懲役2年6ヵ月の実刑判決を下される。2013年11月に刑期を終了し、ふたたび自由の身となって「ゼロ」からの新たなスタートを切った。自身のブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」で独自の見解を展開中。著書に『徹底抗戦』『人生論』『希望論』など。TV、ラジオ、インターネット番組と幅広く活躍中。


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