Q.堀江さんから見て、投資をしたくなるようなプレゼンテ―ションにはどのような共通点がありますか。効果的な企画書や提案書、逆にダメな例とはとはどのようなものでしょうか。

企画書やプレゼンの善し悪しで
投資先を決めるなんて100%ありえない

A.確かに、手間暇かけた企画書や、やたら演出の凝ったプレゼンを見せられることがあります。しかし、当然ですが私はプレゼンテーションの良し悪しで投資をするしない、もしくは投資先どうするかなどを決めることはありません。

 それは、資料がよくできていなかったとしても、発表している人の説明が満足のいくものでなかったとしても、それが将来性のある事業であると思えば投資を行います。

 逆にいくらプレゼンテーションが巧みであっても、事業として成功しない、儲からないと思う事業には投資は行いません。

 つまり、私にとってはプレゼンテーションの上手・下手は問題ではなく、必要最低限の事業概要と財務資料があればそれで十分です。それで足りないなと思う部分があれば、こちらか質問するので、それに適確に答えていただければOKです。

 言い換えれば、ダメな例の代表が企画書や提案書、プレゼンテーションに無駄にお金と時間をかけることではないでしょうか。

 マーケティングリサーチに大金を掛け、見た目もっともらしい資料を作ったところで、所詮は机上の空論に過ぎないわけで、私にとっては、逆に「無駄金使いやがって」とかなりマイナスな評価となるでしょう。