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『うつ』のち、晴れ 鬱からの再生ストーリー

職場うつを防ぐ「大阪のおばちゃん的雑談力」

~ 専門家は語る(東京メンタルヘルスアカデミー所長 武藤清栄氏)【前編】~

西川敦子 [フリーライター]
【第23回】

 「儲かりまっか」「ぼちぼちでんなあ」

 お馴染み、大阪人独特の挨拶だ。“ボケ”と“つっこみ”で会話が成り立つとされる大阪にはコミュニケーションの達人がわんさかいる。もっとも、これは今流行のロジカル・コミュニケーションなどではなく、あくまで普段のコミュニケーション力。つまり「雑談力」のことだ。

 そのせいだろうか、10万人あたりのうつ患者数をみると、東京都(867人)や神奈川県(1081人)などに比べ、大阪は680人と少ない(厚生労働省調査)。たしかに、店先で「負けてえな」とねばり、電車で見知らぬ人に「飴ちゃん、いらん?」などと勧めている大阪のおばちゃんたちは、なんだかうつとは無縁な人々に思える。

 「雑談力」の高い人は、うつへの抵抗力が強い――こう主張するのは東京メンタルヘルスアカデミーの武藤清栄所長だ。

 「職場の人間関係を潤滑にするには、日頃のちょっとした会話が不可欠。『おはようございます。昨夜は大雨でしたけど、無事に帰れましたか』『君のところのお嬢さん、何年生だっけ?』。そんな何気ない一言で、相手の気心がわかって、仕事がしやすくなるものです。

 ところが、最近は自己完結型のワークスタイルが広がったために、雑談をする機会が減っている。おまけに終身雇用や年功序列の崩壊で、職場の仲間形成における“伝統的な共同体”が消失してしまいました。そのために、コミュニケーション不全による障害が急激に増えているのです」

 たとえば、こんなシーンにあなたも遭遇したことはないだろうか。

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西川敦子 [フリーライター]

1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。


『うつ』のち、晴れ 鬱からの再生ストーリー

うつをきっかけに、生き方や働き方を見つめ直した人々にフォーカス!うつに負けない、うつを乗り越えるための知恵と活力を探っていく。

「『うつ』のち、晴れ 鬱からの再生ストーリー」

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