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限りなく透明に凜として生きる――「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光
【第3回】 2015年3月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐藤初女 [福祉活動家、教育者]

初女式・93歳でも精力的に
全国講演する健康の秘訣とは?

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『森のイスキア』主宰・佐藤初女氏のところへは、女優・大竹しのぶさんや、総理大臣夫人・安倍昭恵さんなど数多くの有名人が「おむすび」を学びにくる。
また、全国から自殺寸前の人がやってきてそこで「食」をもてなされると活力を得て帰っていく。まさに「ふるさと」のような地が青森・岩木山麓にある『森のイスキア』だ。
1995年公開、龍村仁監督『地球交響曲<ガイアシンフォニー>第二番』でその活躍が世界中で注目された佐藤初女氏。
その初女さんが93歳の集大成書籍を出したという。『限りなく透明に凜として生きる―「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光―』。93歳で元気の秘密はどこにあるのか。(構成・池田純子)

10代~30代の闘病生活で
薬を海に捨てていたわたし

佐藤初女(さとう・はつめ)1921年青森県生まれ。1992年、岩木山麓に『森のイスキア』を開く。病気や苦しみなど、様々な悩みを抱える人々の心に耳を傾け、「日本のマザー・テレサ」とも呼ばれる。1995年に公開された龍村仁監督の映画『地球交響曲<ガイアシンフォニー>第二番』で活動が全世界で紹介され、国内外でも精力的に講演会を行う。アメリカ国際ソロプチミスト協会賞 国際ソロプチミスト女性ボランティア賞、第48回東奥賞受賞。2013年11月の「世界の平和を祈る祭典 in 日本平」でキリスト教代表で登壇。チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王と初対面。その際、おむすびをふるまう。『おむすびの祈り』『朝一番のおいしいにおい』など著書多数。(撮影:岸圭子)

 わたしは2015年10月で94歳になりますから、講演会でもしょっちゅう「健康で長生きするには、どうしたらいいのですか」と聞かれます。

 わたしは何十年も薬を飲んでいないし、風邪もひいていないの。
 わたしは10代~30代までの長い間、闘病生活を送っていたけれど、薬を飲むのが嫌で、こっそり海に捨てていたの。だって、まずくて飲めませんよ。

 そんな闘病生活中のあるとき、おばが鯛を届けてくれて、それをお吸い物にして食べたんです。
それがほんとうにおいしくて体のすみずみの細胞が躍動するような感じがしたの。

 ああ、食べるものでこんなに元気になるんだって。
 それで薬じゃない、これは絶対に食べ物なんだって、それ以来ずっと思っているの。

 薬を飲むのとは全然違いますよ。
 それから病気のときも、この病気が悪くなると考えないで、絶対に抜けていくと考えていましたから、そういう気持ちも大切でしょうね。

 だから、健康の秘訣を聞かれたら、まずやっぱり3度の食事をきちんととることって答えます。

 過食にならないように自然なものをきちんと食べて、何も要求がないように暮らしています。まさに透明ですね。
 体調はだんだん衰えていくので、無理をせず、せめて現状を維持。がっかりしないで現状だけは維持していきたいと、ひそかに祈っているんですよ。

 朝、時間がなくて朝食を抜いてしまうことがあると、もうその日の午後はまったく動けなくなりますから、朝ごはんもしっかり食べたいの。どうしても時間がなさそうなときは、おむすびを握って持っていくこともあります。
  
「好物は何ですか?」とよく聞かれますが、わたしは好き嫌いはありませんので、何でもおいしくいただきます。
 でも、あけびの実は苦手ですね(笑)。

次のページ>> わたしの大好物とは?
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佐藤初女 [福祉活動家、教育者]

1921年青森県生まれ。
青森技芸学院(現・青森明の星中学・高等学校)卒業。
小学校教員を経て、1979年より弘前染色工房を主宰。
老人ホームの後援会や弘前カトリック教会での奉仕活動を母体に、1983年、自宅を開放して『弘前イスキア』を開設。
1992年には岩木山麓に『森のイスキア』を開く。
助けを求めるすべての人を無条件に受け入れ、食事と生活をともにする。
病気や苦しみなど、様々な悩みを抱える人々の心に耳を傾け、「日本のマザー・テレサ」とも呼ばれる。
1995年に公開された龍村仁監督の映画『地球交響曲<ガイアシンフォニー>第二番』で活動が全世界で紹介され、
シンガポール、ベルギーほか国内外でも精力的に講演会を行う。
日本各地で「おむすび講習会」を開くとすぐ満員になる盛況ぶり。
アメリカ国際ソロプチミスト協会賞 国際ソロプチミスト女性ボランティア賞、第48回東奥賞受賞。
2013年11月の「世界の平和を祈る祭典 in 日本平」でキリスト教代表で登壇。
チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王と初対面。その際、おむすびをふるまう。
『おむすびの祈り』『いのちの森の台所』(以上、集英社)、『朝一番のおいしいにおい』(女子パウロ会)、『愛蔵版 初女さんのお料理』(主婦の友社)、『「いのち」を養う食』(講談社)など著書多数。


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93歳の「日本のマザー・テレサ」がこの20年ずっと温め、最も伝えたかったテーマが「限りなく透明に凜として生きる」。雪深い岩木山麓にある『森のイスキア』の窓外に美しく光る葉は一枚一枚が透明だ。ひと粒、ひと声、ひと手間をていねいに。“今を生きる”と幸福の種が芽吹く。揺れる心をおだやかに整える気づき。年初来続く事件の数々……今こそ「限りなく透明な生き方」を分かち合う必要があるのでは?

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