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日本の中高生も参加
シリコンバレーで開かれたアイデアソン

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第339回】 2015年4月1日
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 先だって、シリコンバレーで「アイデアソン」が開かれた。

 アイデアソンとは、短時間でグループが集まってブレーンストーミングをし、アイデアをひとつのサービスや製品のコンセプトにまとめ上げるというイベントだ。複数のグループが集まって、互いに競い合うという設定が特に効果的だ。

エバーノートのコンテンツ提携

 今回のアイデアソンは、日経新聞社とエバーノートの提携を記念して開かれたもので、「メディアの既存概念を超えた、新しい情報収集ツールを考える」がテーマになっていた。

 ちなみに2社の提携は、ドキュメントや写真、ウェブページなどを自分のノートとして保存しておくことができるサービスを提供するエバーノート上に、今作業をしているノートに関連する日経新聞の記事が表示されるというしくみ。

今回のアイデアソン「日経電子版とエバーノートの新サービス・リリース記念アイデアソン」の風景。横浜の中高生も大人たちに混じって奮闘 Photo by Noriko Takiguchi

 エバーノートは、アメリカではウォールストリート・ジャーナルで同様の提携を行っている。いわば、オフィスでドキュメント作業をやっていたら、検索することなく自動的に関連記事が表示されるわけで、オフィス用アプリケーションにとってもメディア会社にとっても、リソースの新しい提供方法と言える。

 それはともあれ、アイデアソンでは総勢約80人が8つのグループをつくって話し合いをした。持ち時間1時間でアイデア出しから、それに合ったサービスや製品のコンセプトを作り、それをパワーポイントを利用するなどのプレゼンテーションにまでまとめ上げるという流れである。

 参加したのは、シリコンバレー企業に務める日本人ビジネスパーソンが中心。変則的だったのは、ちょうど当地を訪問していた横浜の聖光学院の中高生約20名が各グループに配置されたことだろう。プロフェッショナルな大人と、中高生ながらデジタル・ネイティブな彼らとの共同作業になったというわけだ。

 最後のプレゼンテーションでは、荒削りながらも新鮮なアイデアがいくつか見られた。今回は、アイデアの斬新性、アイデアの実現性、プレゼンテーションの説得力の3点から審査が行われたが、高得点を獲得したのは下のようなアイデアだ。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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