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中国企業“特許出願件数世界1位”の脅威

真壁昭夫 [信州大学教授]
【第372回】 2015年4月13日
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中国が国際特許出願件数で3位に
2位のわが国を急速に追い上げ

中国のファーウェイ(華為技術)が特許出願件数世界1位を奪取。一方前年に1位だったパナソニックは4位に後退した。写真はファーウェイ本社

 3月中旬、国連の専門機関の一つである世界知的所有権機関(WIPO=World Intellectual Property Organization)は、2014年の国際特許出願件数を発表した。

 それによると、中国の大手通信機器メーカーであるファーウェイ(華為技術:Huawei Technologies)が、3422件の出願でランキングトップの座を獲得した。2位には2409件の米国クアルコム(QUALCOMM)が入り、3位は中国のZTEだった。ランキングのトップスリーを、中国・米国の大手通信機器メーカーが占める結果となった。

 一方、2013年に首位であった、わが国のパナソニックは1682件で4位に落ちた。三菱電機が1593件で5位となった。また、国別の出願件数を見ると、トップは米国、2位はわが国になったものの、3位には中国が入り急ピッチで追い上げる構図が鮮明になった。

 特許出願件数は、企業が持っている技術力を表す一つの目安と言われてきた。そのため、わが国をはじめ多くの企業が、積極的に出願件数を増やす政策を取ってきた。企業とすれば、それによって高い技術力を誇示することができた。

 今回の出願件数を見ると、いくつかの現象が鮮明化していることが分かる。一つは、中国企業の技術力の台頭が明確になっていることだ。また、欧州諸国の件数が大幅に増加している。そうした状況下、わが国企業の出願件数が前年対比マイナス3%であったことが気になる。

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真壁昭夫 [信州大学教授]

1953年神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリル・リンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員などを経て現職に。著書は「下流にならない生き方」「行動ファイナンスの実践」「はじめての金融工学」など多数。


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