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莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見

国際特許出願件数でパナソニックに肩を並べる
華為(ファーウエイ)の知られざる“もう一つの顔”

莫 邦富 [作家・ジャーナリスト]
【第25回】 2010年10月28日
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 約1年半前のことだ。ダイヤモンド・オンラインに、「訴えられる日本企業が続出か?模倣天国から特許大国へ変わる中国の脅威」という面白い記事がアップされた。これまで「コピー天国」「模倣品天国」と世界から揶揄されてきた中国で、最近は日系の進出企業や外資系企業が、逆に中国企業から「特許権侵害」で訴えられるケースが増えているというのだ。

 このコラムには、「さらに驚くこと」として、こんな事実が掲載されていた。世界知的所有権機関(WIPO)によれば、08年における企業別の国際特許出願件数では、日本のパナソニック、オランダのフィリップスを抑えて、中国の通信機器メーカー、華為技術(広東省)が初めて世界トップに躍り出たというのだ。

 この華為(ファーウエイ)は、ずっと以前から私の目を引きつけて離さない存在だ。私の持論になるが、これまでの中国企業の代表選手が家電大手のハイアールとパソコンメーカーのレノボだとすれば、数年前から、華為と中国最大の民族系自動車メーカーである奇瑞がその新しい旗手となった。

 07年に、私はほかの経済系電子メディアですでに華為を取り上げている。やはりその特許出願のことに触れている。

 「1988年に創立した華為は、最初は十数人ほどしかいない会社から、いまや6万人以上の社員を抱える巨大な企業に成長した。06年11月末の時点で売上額が529億人民元(約8480億円)になった華為は、中国で最も研究開発に力を入れている企業だ。これまで18年間、華為は毎年売上額の10%以上の予算を研究開発につぎ込んできた。特に、ここ数年は、2万5000人以上の社員が研究開発に携わっており、年間の予算も70億~80億人民元のレベルを維持している。特許申請件数も1万以上にのぼった」。

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莫邦富(モー・バンフ) [作家・ジャーナリスト]

1953年、上海市生まれ。85年に来日。『蛇頭』、『「中国全省を読む」事典』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーに。そのほかにも『日中はなぜわかり合えないのか』、『これは私が愛した日本なのか』、『新華僑』、『鯛と羊』など著書多数。


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地方都市の勃興、ものづくりの精度向上、環境や社会貢献への関心の高まり…中国は今大きく変わりつつある。先入観を引きずったままだと、日本企業はどんどん中国市場から脱落しかねない。色眼鏡を外し、中国ビジネスの変化に改めて目を凝らす必要がある。道案内人は日中を行き来する中国人作家・ジャーナリストの莫邦富氏。日本ではあまり報道されない「今は小さくとも大きな潮流となりうる」新発見を毎週お届けしよう。

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