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限りなく透明に凜として生きる――「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光
【第17回】 2015年5月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐藤初女 [福祉活動家、教育者]

晴佐久昌英神父が語る
キリスト教と初女さんの「限りなく透明」

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『森のイスキア』主宰・佐藤初女氏のところへは、女優・大竹しのぶさんや、総理大臣夫人・安倍昭恵さんなど数多くの有名人が「おむすび」を学びにくる。
また、全国から自殺寸前の人がやってきてそこで「食」をもてなされると活力を得て帰っていく。まさに「ふるさと」のような地が青森・岩木山麓にある『森のイスキア』だ。
1995年公開、龍村仁監督『地球交響曲<ガイアシンフォニー>第二番』でその活躍が世界中で注目された佐藤初女氏。現在も精力的に講演活動中だ。
その初女さんが93歳の集大成書籍『限りなく透明に凜として生きる―「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光―』を出版(本記事巻末に購入者限定特典あり)。
 本書の中で“宗教と限りなく透明”について語り合った晴佐久昌英神父の4月17日出版記念講演会でのスピーチを一部、ご紹介する 。

突然、送られてきた10個のおむすび

 もう20年も前のことになりますが、わたしが初女さんとお会いしたときのことをお話しさせてください。

 当時、わたしは映画評論というのをやっており、日本カトリック映画賞というのを選考しておりました。『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第二番』という映画を観て、そこで初めて佐藤初女さんという方を拝見しました。

 そのおむすびのおいしそうな映像に胸をうたれまして、
 「なんて包み込むようなすばらしいおむすびだろう、あんなおいしそうなおむすびをわたしは食べてみたい」
 という率直な気持ちを選評に書きました。

 それを初女さんは見てくださっていたのですね。
 ちょうどそのころ、わたしは大きな病気をし、手術をして、辛い気持ちでしょげていました。

 そんな、ある日突然、わたしの教会にクール宅急便が届きました。
 差出人は「佐藤初女」。
 一瞬どなたかわからなかったのですが、包みを開けてみると、籠にタオルでくるまれたおむすびが10個。
 見た瞬間に初女さんだと、すぐにわかりました。おいしかったし、目頭が熱くなった。

 このとき、わたしと初女さんはまったく面識がありません。
 でも、あのおむすびを食べたいといった神父が病気だと聞いて、ちょっとしょげているだろうなと慮って10個のおむすびを握って宅急便で送る……なかなかできることではありません。

 わたしは、その気持ちがおいしかったというか、すごくホッとしたというか、この方にほんとうに会いたいと思い、その後、初女さんに会いに『森のイスキア』へ行きました。

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佐藤初女 [福祉活動家、教育者]

1921年青森県生まれ。
青森技芸学院(現・青森明の星中学・高等学校)卒業。
小学校教員を経て、1979年より弘前染色工房を主宰。
老人ホームの後援会や弘前カトリック教会での奉仕活動を母体に、1983年、自宅を開放して『弘前イスキア』を開設。
1992年には岩木山麓に『森のイスキア』を開く。
助けを求めるすべての人を無条件に受け入れ、食事と生活をともにする。
病気や苦しみなど、様々な悩みを抱える人々の心に耳を傾け、「日本のマザー・テレサ」とも呼ばれる。
1995年に公開された龍村仁監督の映画『地球交響曲<ガイアシンフォニー>第二番』で活動が全世界で紹介され、
シンガポール、ベルギーほか国内外でも精力的に講演会を行う。
日本各地で「おむすび講習会」を開くとすぐ満員になる盛況ぶり。
アメリカ国際ソロプチミスト協会賞 国際ソロプチミスト女性ボランティア賞、第48回東奥賞受賞。
2013年11月の「世界の平和を祈る祭典 in 日本平」でキリスト教代表で登壇。
チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王と初対面。その際、おむすびをふるまう。
『おむすびの祈り』『いのちの森の台所』(以上、集英社)、『朝一番のおいしいにおい』(女子パウロ会)、『愛蔵版 初女さんのお料理』(主婦の友社)、『「いのち」を養う食』(講談社)など著書多数。


限りなく透明に凜として生きる――「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光

93歳の「日本のマザー・テレサ」がこの20年ずっと温め、最も伝えたかったテーマが「限りなく透明に凜として生きる」。雪深い岩木山麓にある『森のイスキア』の窓外に美しく光る葉は一枚一枚が透明だ。ひと粒、ひと声、ひと手間をていねいに。“今を生きる”と幸福の種が芽吹く。揺れる心をおだやかに整える気づき。年初来続く事件の数々……今こそ「限りなく透明な生き方」を分かち合う必要があるのでは?

「限りなく透明に凜として生きる――「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光」

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