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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

リーダーシップはうつろいやすく短命である

上田惇生
【第138回】 2009年5月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
創造する経営者
ダイヤモンド社刊
1890円(税込)

 「いかなるリーダーシップもうつろいやすく短命である」(『創造する経営者』)

 最大手でありながら、利益率では最高でないという企業は多い。多くの製品を抱え、多様な市場を相手にし、多様な技術を持たなければならないために、ユニークな仕事はもちろん、多少なりとも差別化された仕事さえ不可能だからである。

 ドラッカーはかねがね、あまりに多くの企業があらゆることでリーダーシップを握ることができる、あるいは握るべきであると考え、かえってリーダーシップを握ることができずにいると指摘してきた。

 成果を上げるには、顧客や市場において真に価値あるものについてリーダーシップを握らなければならない。

 リーダーシップは確固たりえない。市場や情報というものは、誰の専有物でもない。

 したがって、いかなるリーダーシップも一時的な優位性にすぎない。物理の世界と同じように、企業の世界においてもエネルギーは拡散する。

 企業は、リーダー的な地位からその他大勢の地位に簡単に落ち込む。ドラッカーは、その他大勢に落ち込むということは、限界的存在への道を4分の3まできたことを意味するとさえ言う。

 「事業の焦点を機会に合わせなければならない。リーダーシップを再創造して、その他大勢への落ち込みから反騰しなければならない。惰力に代えて、新しいエネルギーと方向性を手にしなければならない」(『創造する経営者』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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