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農業で成功する人 うまくいかない人
【第4回】 2015年5月21日
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澤浦彰治

なぜ、できる農家は
災害・異常気象でも天候のせいにしないのか?

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自然の影響をもろに受ける農業では、うまくいかないことを天候のせいにしがちだ。しかし、成功している農業者は、天候をうまくいかない言い訳にしないという。人間の力ではどうにもならない自然の力に対して、どのように対応しているのだろうか。

事前にリスクを考えて
準備をしておくことが大事

 成功している農業者は、天候をうまくいかない理由にしません。しかし、うまくいってない人は往々にして「天候が悪かったから……」と言い訳することが多く、それ以上の問題解決をしないのです。

 同じ地域で同じ機械を使用し、同じ野菜を栽培していても、ある人は天候が悪いなりによい野菜を出荷しますが、別の人は天候が悪いと出荷もできなくなることが多々あります。それは、後者が天候を真の理由だと思い込んでいるからです。

 平成26年はさまざまな天候被害がありました。温暖化の影響なのかその原因はわかりませんが、天気予報やニュースで「数十年に一度」「観測史上初」などという言葉が頻繁に流れるのを見ると、確かに天候はおかしくなってきたと考えられます。

 私たち農家は、太陽の光、水、大地と空気を利用して作物を育てていますので、天候の影響はそのまま作物に伝わります。

 そういった中で、作物がよくできない理由を「天候が悪かったから」「長雨の影響で」「大雪が降ったから」「干ばつだから」「突風が吹いて」などと言います。もちろん、そのことは間違いではありませんし、そのときの状況をお客様に早く理解してもらうためには、そう説明する必要はあります。

 しかし、農業者が継続的に生産をしていく上で、その言葉を真の原因にしてしまっては、よりよいものにするためのアイデアは出てきません。改善策も生まれません。なんの改善や改良もしないで同じ状況が続けば、いずれ経営として成り立たなくなっていくでしょう。

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澤浦彰治 

1964年、農家の長男として生まれる。利根農林高等学校を卒業後、群馬県畜産試験場の研修を経て、家業の農業・養豚に従事。コンニャク市場の暴落によって破産状態に直面するなかでコンニャクの製品加工を始める。1992年、3人の仲間と有機農業者グループ「野菜くらぶ」を立ち上げ、有機野菜の生産を本格的に開始。1994年、家業だった農業経営を農業法人化しグリンリーフ有限会社とする。第47回農林水産祭において蚕糸・地域特産部門で天皇杯を受賞。群馬中小企業家同友会代表理事、日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会理事、沼田FM放送取締役、マルタ取締役。著書に『小さく始めて農業で利益を出し続ける7つのルール』(ダイヤモンド社)がある。


農業で成功する人 うまくいかない人

大企業が参入してもうまくいかない農業経営。自然を相手にする農業は、一般的なビジネスとは考え方や取り組み方が違ってくる。しかし、旧来の農業経営では行き詰る時代に来ている。「農業で成功している人の特徴」「うまくいかない人の共通点」を知ることで、環境変化に対応できる「強い農業経営」を明らかにする。

「農業で成功する人 うまくいかない人」

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