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なぜ今、日本の文房具が海外で爆発的に売れるのか

唐仁原俊博[ライター]
【第4回】 2015年5月16日
著者・コラム紹介バックナンバー
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IT化が進んでも文房具が相変らず売れる理由とは? Photo:takasu-Fotolia.com

 オフィスのIT化、ペーパーレス化や教育現場へのタブレット端末の導入など、文房具メーカーを取り巻く状況は決して明るくないはずだ。しかし、矢野経済研究所が今年1月9日に発表した「文具・事務用品市場に関する調査結果 2014」では、市場規模が前年度比0.6%増という意外な結果が出ている。「2011年度まで縮小基調で推移していた当該市場であるが、パーソナルユースの高機能・高付加価値商品が浸透している筆記具市場が復調に貢献している」らしい。

 確かに、文房具売場を見てみると、線が太らないシャープペンシルや、細かい字もきれいに消せる消しゴムといった筆記具、ほかにも針のいらないホチキス、女性向けのおしゃれな付箋などなど、ちょっと前には見ることがなかった商品が多く陳列されている。

 さて、次々とアイデア満載の新製品が登場する文房具市場だが、発売から何十年にもなる息の長い商品も多数存在する。その中には、累積売上数が何千、何万といった単位ではなく、まさに「桁違い」に売れているものもあるのだ。

超ロングセラーに億超えプレイヤー
怪物がひしめく文房具業界

 「ジャポニカ~、ジャポニカ~」というフレーズに合わせてフラダンスを踊る女子が映っていたかと思うと、最後にはネイティブアメリカンのような格好をした男性が現れ、「私酋長!これジャポニカ学習帳!」とテンション高く叫ぶ。そんなカオスなテレビCMを覚えていないだろうか。文具メーカーであるショウワノートのロングセラー商品、『ジャポニカ学習帳』の80年代のCMだ。

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