経営 X 人事

社員と組織の成長のために
ALL EYESで人を育てる

「経験学習」というコンセプトを元にヤフーの人事改革は動き出しました。では、成長を促進する経験は会社内でどのように割り当てられるのでしょうか。今回は社員一人ひとりが自律的なキャリアを描くためのツールである「人財開発カルテ」と、社員がどのようなキャリアを積んでいくべきかを討議する場である「人財開発会議」についてお話しいたします。

良質な人財開発会議のためには
良質な人財開発カルテが必要

 人財開発カルテと人財開発会議は密接に結びついています。

 定期的に人財開発カルテに向き合うことで自分が進みたい道を方向付けると同時に、自分の強みや課題を可視化します。

 さらにそれを直属の上長とすりあわせることで、より多面的な視点から自己理解を進めていく機会となります。

 そして人財開発会議は今後の適切なジョブアサインのための大切な場です。

 一人の社員のキャリアについて上長及び周囲の関係者(上長と同等役職以上が原則)が意見を交わすとても貴重な時間です。

 良質な討議のためには良質な人財開発カルテが必要なことは言うまでもありません。

 本人の意思が明確に記されていない、もしくは上長とのすりあわせができていない場合はせっかくの貴重な時間も十分に価値を発揮することはありません。

 そのためには社員一人ひとりのキャリアに対する自律した姿勢が求められるのです。

 では、改めて「人財開発カルテ」と「人財開発会議」についてひも解いていきます。

「人財開発カルテ」は
成長のための経験を明らかにするツール

 まず、「人財開発カルテ」と呼んでいるものは、社内で開発した社員向けツールのひとつです(ヤフーでは人財開発カルテに限らず、評価、勤怠管理、社員検索、会議室予約、稟議、経費精算など業務に関わるほとんどのツールが社内で開発・運用されています)。

 人財開発カルテは社員一人ひとりに用意されており、定期的に入力することで自身のキャリアについて自律的に考える機会となり、さらに内容を上長と共有して現在の業務との関連付けを行うことで、将来像へ近づくための具体的な経験を明らかにすることを目的としています。

 入力や更新のタイミングは新しい期が始まるとき(4月、10月)としています。

 新しい期のはじまりには新しい仕事に挑戦したり、新しい役割を担うことが多く、自身が新たに業務目標を設定します。

 その設定した目標と照らし合わせながら、これから行う業務を自分の未来像に近づくためにどう関連づけていくのか、どんな成長をすることで在りたい姿に近づくことができるのかをカルテに書き記すことで見つめ直し、上長とイメージを合わせていきます。

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2002年地元の仙台にて菓子製造小売業を起業し、2005年ヤフー株式会社に入社と同時に28歳にして初の上京。
ヤフーオークション、ヤフーショッピングの企画・営業を経験後、2012年より組織開発・人財開発に携わる。
 


ヤフー「爆速人財育成」の秘密

2012年4月に新体制に移行し、「爆速」をキーワードにスピード経営を進めるヤフー。企業提携や新サービスの展開など、その事業はダイナミックに拡大成長する。その爆速経営の基盤の一つとして、人材マネジメントも変革してきた。本連載は、ヤフーの人材マネジメントの根幹である「1on1ミーティング」を軸に、育成の秘密を明らかにする。

「ヤフー「爆速人財育成」の秘密」

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