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宿輪ゼミLIVE 経済・金融の「どうして」を博士がとことん解説

米国株は割高!
イエレンはバブル崩壊を回避できるか

宿輪純一 [経済学博士・エコノミスト]
【第11回】 2015年5月20日
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米国株の上昇は量的金融緩和が演出した

 日本と同じように米国も量的金融緩和を行って、ドルの流通量(マネー)を増加させました。その量は、量的緩和が始まる前が約8000億ドルだったのに対し、直近が約4.5兆ドルですから、約5.5倍にもなっています。日本と同様に、米国も成熟国であり、実体経済が資金をそれほど必要としないために、金融資産市場に流れこみ、株価などを上昇させたのです。

 下図は、金融緩和による流通量(マネー)の増加と株価(ニューヨークダウ)のグラフですが、マネーの量と株価の連動性が確認できると思います。ニューヨークダウの上昇も7年続いていますが、今回の量的金融緩和と時期がダブります。

 米国は昨年10月に実施されたFOMC(連邦公開市場委員会)で量的金融緩和(資産購入プログラム)の終了を決定しました。その後、資金の流通量はグラフにあるように増加せず、減少を始めています。さらに、株価も上値が重くなっています。

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宿輪純一[経済学博士・エコノミスト]

しゅくわ・じゅんいち
 博士(経済学)・エコノミスト。帝京大学経済学部経済学科教授。慶應義塾大学経済学部非常勤講師(国際金融論)も兼務。1963年、東京生まれ。麻布高校・慶應義塾大学経済学部卒業後、87年富士銀行(新橋支店)に入行。国際資金為替部、海外勤務等。98年三和銀行に移籍。企画部等勤務。2002年合併でUFJ銀行・UFJホールディングス。経営企画部、国際企画部等勤務、06年合併で三菱東京UFJ銀行。企画部経済調査室等勤務、15年3月退職。4月より現職。兼務で03年から東京大学大学院、早稲田大学、清華大学大学院(北京)等で教鞭。財務省・金融庁・経済産業省・外務省等の経済・金融関係委員会にも参加。06年よりボランティアによる公開講義「宿輪ゼミ」を主催し、4月で10周年、開催は200回を超え、会員は“1万人”を超えた。映画評論家としても活躍中。主な著書には、日本経済新聞社から(新刊)『通貨経済学入門(第2版)』〈15年2月刊〉、『アジア金融システムの経済学』など、東洋経済新報社から『決済インフラ入門』〈15年12月刊〉、『金融が支える日本経済』(共著)〈15年6月刊〉、『円安vs.円高―どちらの道を選択すべきか(第2版)』(共著)、『ローマの休日とユーロの謎―シネマ経済学入門』、『決済システムのすべて(第3版)』(共著)、『証券決済システムのすべて(第2版)』(共著)など がある。
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公式サイト:http://www.shukuwa.jp/    
連絡先: info@shukuwa.jp

 


宿輪ゼミLIVE 経済・金融の「どうして」を博士がとことん解説

「円安は日本にとってよいことなんでしょうか?」「日本の財政再建はどうして進まないのでしょうか」。社会人から学生、主婦まで1万人以上のメンバーを持つ「宿輪ゼミ」では、経済・金融の素朴な質問に。宿輪純一先生が、やさしく、ていねいに、その本質を事例をまじえながら講義しています。この連載は、宿輪ゼミのエッセンスを再現し、世界経済の動きや日本経済の課題に関わる一番ホットなトピックをわかりやすく解説します。

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