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ロジカルイングリッシュ
【第3回】 2015年5月25日
著者・コラム紹介バックナンバー
有元美津世

日本人は英文で「but」を使いすぎ!
使い分けのコツとは?

日本語の「が」(助詞)と、英語の「but」を混同していないだろうか? うっかり間違って使うと、意味も大きく違ってくる。具体的な対策を「ロジカルイングリッシュ」の視点からお伝えしたい。

butは、逆接の意味があるときに
使うもの

 日本語における助詞の「が」を、すべてbut に置き換える人が意外に多い。日本語の「が」には、but と同じ逆接の意味があるが、前置きや文のつなぎにも使われる。

日本人は「but」を使いすぎ! ではどうすれば?


 下記の英文を見てほしい。

× I completed building a castle with LEGO®. But my son got tired and fell asleep.
(レゴで城を作り終えた。しかし、息子は疲れて寝てしまった)
 I completed building a castle with LEGO®. By then my son got tired and fell asleep.
(レゴで城を作り終えた。それまでに息子は疲れて寝てしまった)

 この例も、「レゴで城を作った」「息子は疲れて寝てしまった」の間には、逆接の関係はなく、butを使うのは適切ではない。つなぎを入れたければ、良い例のようにBy thenを加えることができる。
 さて、次のような場合はどうだろうか。

× My allergy was not bad last year, but I just started suffering from it.
(去年、花粉症はひどくなかったが、すでに苦しみ始めた)
 My allergies weren’t bad last year, but this year they have already started.
(去年、花粉症はひどくなかったが、今年はすでに始まっている)
*アメリカでは花粉症はallergies(複数)が一般的。イギリス英語圏ではhay fever。

 この悪い例は、but を使うのはいいのだが、but 節が前の説にどう逆接になるのか、意味を成さない。but でつなげるためには、「去年は~だったが、今年は~」を説明する必要があるだろう。

× It is ok overall, but I like the bitter taste.
(全体的にはまあまあだけど、苦味があるのは好き)

 上記の悪い例も、前後のつながりが意味をなさない。「まあまあ」の後は否定的な内容が続くはずだ。二つの文の間に逆説の意味はないので、but は使えない。言いたかったのは、下記だろう。「けど」がつくのは、後ろの節だったのである。

 It’s just ok, though I like the bitter taste.
(どうってことない。苦味があるのは好きだけど)

 butを使うときは、逆接の意味があるかどうかをしっかり確認して使おう。

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有元美津世

大学卒業後、日米企業勤務を経て渡米。日本企業のアメリカ立ち上げに携わり、MBA取得後、独立。16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルタントとして、日米企業の技術ライセンスや市場調査に携わった。現在は投資家として世界経済の動向を追っている。在米30年。
20年以上にわたる国際ビジネスでの実務経験を基に書かれた語学書では、実際にビジネス現場で使われる英語表現を紹介しており、豊富な例文が「かゆいところに手が届く」と多くの読者から支持されている。
「外資系の人事担当者で知らない人はいない」という20年以上のロングセラー『英文履歴書の書き方』を筆頭に、『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』『これからを愉しむ大人の英会話』(すべてジャパンタイムズ刊)など著書26冊。韓国語や中国語にも翻訳され、韓国、中国、台湾で出版されている。CNET Japanなどでコラムも連載中。


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