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絶体絶命ワタミを立て直すには
“和民ブランド”捨てる覚悟を

週刊ダイヤモンド編集部
2015年5月25日
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 ワタミの経営に黄信号がともっている。2期連続の最終赤字に陥り、財務状況が急激に悪化しているからだ。

 2013年3月期末、自己資本比率は25.4%、純資産は320億円あった。それが、15年3月期末にはそれぞれ7.4%、102億円にまで落ち込んだ。

ワタミが展開する飲食店ブランドの中でもワタミ色の強い業態は落ち込みが続いている
Photo by Ayako Suga 拡大画像表示

 15年3月期の当期損益は127億円の赤字。今期も同レベルの赤字となれば、自己資本を食いつぶして債務超過に陥りかねないという“危険水域”だ。

 ワタミの清水邦晃社長は、「自己資本の充実については策を考えている」と言うが、市場関係者は、「こんな状態になってしまっては、もはやエクイティ・ファイナンスの引き受け手はいないだろう」と訝る。

 こうした危機の原因は、何といっても主力事業である居酒屋チェーンの不振だ。10年以上にわたって既存店売上高が前年を上回ったことがなく、経費をコントロールして何とか利益を捻出してきた。だが、いつまでも続くわけもなく、この2年間は赤字だ。

 加えて、居酒屋の不振を補ってきた介護や宅食事業も利益が出せなくなっている。

 このうち介護事業では、2年前まで90%を超えていた入居率が、15年3月期は77.9%にまで落ち込んでいるほどだ。

 これは、従業員の過酷な労働環境が問題となった“ブラック企業”と名指しされたことによるイメージ悪化の影響が大きい。つまり、不振の外食事業を、介護や宅食で下支えするという構造が、ブラック企業問題により崩れ落ちたというわけだ。

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