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ホリエモン的常識

米テスラ、大型バッテリー発売の真の狙いとは?
【ホリエモン的常識】

堀江貴文 [実業家、SNS株式会社ファウンダー]
【第33回】 2015年5月26日
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Q.米テスラが家庭の電力をまかなえるという大型バッテリーの発売を発表しました。EVメーカーであるテスラの動きをどう分析しますか。

テスラは、高級EVとキーデバイスのシェアを狙っている

A.バッテリー、正確に言うとバッテリーのマネージメントシステムは、EVにおけるキーデバイスであることは間違いありません。

 今一番実用的な高エネルギー密度のバッテリーはリチウムイオン電池ですが、過充電されると爆発してしまうという危険性があり過充電にならないようにマネージメントする必要があります。

 テスラの技術が優れているところはまさにそこなのです。彼らはEVの生産のためにバッテリーを作っていますが、恐らく高級EVでブランド力をつけて、バッテリーシステムのメーカーになろうとしているのではないかと考えています。

 EV 時代では、完成車メーカーはパソコン組立メーカーと同じく差別化が難しくなり薄利多売に陥ります。そうならないように、利幅の高いアップルのMacのよう な高級EVと、PCで言うところのCPUやメモリにあたるキーデバイスでのシェアを取りに行こうと考えているのだと思います。

 

Q.今月下旬から未上場企業株式への投資をインターネット経由で募集することが解禁されます。国にはベンチャーの育成につなげる狙いがあるようですが、そうなると思いますか。また投資家はどのような点に注意すべきでしょうか。

前向きではない増資に使われる可能性も

A.今回の解禁は、年間50万円まで、そして上限も一億円と中途半端な印象です。また、株主への対応を考えた場合、200人以上の個人株主が一気に増えることになるので、その事務手続きを考えるとそれだけ集める意義があるのかちょっと微妙だと思いました。こういった理由から、本来であればもっと多くの額を集められるようにすべきではないのかと感じています。

 実際に期待度の高いまともなベンチャー企業であれば、この制度を使わずとも有力な投資家から一億円程度のお金はすぐに集められます。ということは、この制度を使うのは「あまり有望でない(と思われている)ベンチャー企業」か、「資金を使い尽くして新しい増資ができにくい企業が個人に活路を見出す」といった、あまり前向きでない増資に使われる懸念があります。投資家は、そういった点を注意したほうがよいのではないかと思います。

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堀江貴文 [実業家、SNS株式会社ファウンダー]

1972年福岡県八女市生まれ。血液型A型。実業家。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。民間でのロケット開発を行うSNS株式会社ファウンダー。東京大学在学中の1996年、23歳のときに有限会社オン・ザ・エッヂ(後のライブドア)を起業。2000年、東証マザーズ上場。2004年から05年にかけて、近鉄バファローズやニッポン放送の買収、衆議院総選挙への立候補などといった世間を賑わせる行動で一気に時代の寵児となる。しかし2006年1月、証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され懲役2年6ヵ月の実刑判決を下される。2013年11月に刑期を終了し、ふたたび自由の身となって「ゼロ」からの新たなスタートを切った。自身のブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」で独自の見解を展開中。著書に『徹底抗戦』『人生論』『希望論』など。TV、ラジオ、インターネット番組と幅広く活躍中。


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