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Go! Africa ~ビジネス新大陸「アフリカ」という選択肢 米倉誠一郎

日本企業のコミットメントがあれば、道は開ける (上)

――前・南アフリカ特命全権大使 吉澤裕

米倉誠一郎
【第2回】 2015年6月2日
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日本企業にとってはまだまだ「遠くて遠い国」南アフリカ。当連載の第1回で紹介した「BOPビジネス」の主戦場であるアフリカのなかで、成長著しいサブサハラ地域の拠点となるこの国は、世界を狙うならもはや避けて通れない国だとも言える。そこで今回は、南アフリカの実状をよく知る、前・南アフリカ大使の吉澤裕氏へのインタビューを掲載。南アフリカが持つポテンシャルと、その南アフリカが求めている日本企業のコミットメントについて紹介する。

【聞き手:米倉誠一郎(一橋大学イノベーション研究センター教授/プレトリア大学GIBS日本研究センター顧問)】

遠くて遠い国?
南アフリカのポテンシャルとは?

よしざわ・ゆたか
前・南アフリカ特命全権大使 1951年、東京都生まれ。1974年東京大学法学部卒業後、外務省に入省。国連局人権難民課長、内閣官房内閣審議官を経て、ニューヨーク日本国総領事館、南アフリカ日本大使館に勤務。その後、中国日本大使館公使、シカゴ総領事などを歴任。2012年から南アフリカ特命全権大使に就任し、昨年2014年12月に同職を退任した。

米倉 吉澤大使は2012年から昨年12月までの約3年間、特命全権大使として南アフリカと日本の架け橋としての役割を担ってきました。残念ながら、多くの日本人にとって、南アフリカ(以下、南ア)は地理的にも心理的にもまだまだ「遠くて遠い国」です。

 しかし僕は、南アは多くのビジネスチャンスを秘めている国だと考えています。そこで現地の実情をよく知る大使に、南アが持つポテンシャルやリスク、日本企業が果たせる役割や、新たな商機について語っていただきたいと思います。まずは、南アが持つポテンシャルについて教えてください。

吉澤 つい最近まで、南アは名実ともにサブサハラで一番の経済国でした。しかし、現在は二番目。これはナイジェリアのGDPの計算方法が変わったためです。ただ事実上、サブサハラ地域では、南アは圧倒的な経済規模を誇る国であると言えます。

 また、南アは非常に鉱物資源にも恵まれています。特に、白金族のプラチナは世界で8割以上の埋蔵量を持ち、また、鉄鉱石生産に重要なマンガンやクロムなども大きな世界シェアを占めています。

 さらに、経済規模だけでなく、発展段階においても南アは先進国と近い要素を多く持ちます。南アの企業、たとえば銀行などの金融業、小売などのサービス業、建設業、一部の製造業、鉱業などは非常に発展していて、日本企業が南アに進出してくるうえでも、これら南ア企業との協力というのは大きなポテンシャルがあると言えます。

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米倉誠一郎 一橋大学イノベーション研究センター教授/プレトリア大学GIBS日本研究センター顧]

 1953年東京生まれ。一橋大学社会学部、経済学部卒業。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。ハーバード大学歴史学博士号取得(PhD.)。1995年一橋大学商学部産業経営研究所教授、97年より同大学イノベーション研究センター教授。2012年~2014年はプレトリア大学GIBS日本研究センター所長を兼務。現在、一橋大学の他に、Japan-Somaliland Open University 学長も務める。

 長年、イノベーションを核とした企業戦略、組織の歴史を研究。NPOなどの非営利組織のアドバイザーも歴任。また、バングラデシュや南アフリカをはじめとする途上国事情にも精通し、積極的にビジネス/人材交流プロジェクトを推進している。著書に、『創発的破壊 ~未来をつくるイノベーション』(ミシマ社)、『企業家の条件』(ダイヤモンド社)など多数。


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40億人とも言われる巨大マーケット「BOP」の一角を占め、世界一を狙うならもはや避けては通れない市場・アフリカ。世界の企業がこぞって参入するなか、多くの日本企業にとってはまだまだ「遠くて遠い国」だ。そこで、アフリカの現地事情をよく知る米倉誠一郎が、BOPビジネスの主戦場となるアフリカのポテンシャルと日本企業のビジネスチャンスについて、リアルな現地リポートを交えて紹介する。

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