東京・台場にある日帰り温泉施設「大江戸温泉物語」。和のテイストが外国人観光客に人気を博している

「浅草ビューホテル」などを手掛ける日本ビューホテルが、今秋開業予定の大型商業施設「ららぽーと立川立飛」の近くに、ホテルを建設することが分かった。

 同社は東京都立川市中心部に広大な土地を所有する立飛ホールディングスと5月、業務提携。2020年に客室数200程度のホテルを開業する計画だ。

 実はこのホテルの“売り”は敷地内に併設する温泉施設。まだ計画段階で詳細は決まっていないが、宿泊客のみならず、日帰り客も受け入れる大型の施設になるものと思われる。

 狙いは、外国人観光客。日本を訪れる外国人は毎月増加しており、4月は単月で過去最高の176万4000人(前年同月比43%増、日本政府観光局調べ)を記録した。

 こうした外国人に人気なのが、手軽に温泉を楽しめる施設。しかし、都心のホテルにはない。そこで、温泉好きの外国人観光客を取り込もうというわけだ。

 こうした外国人に目を付けているのはビューホテルだけではない。

 東京・台場にある日本最大級の温泉テーマパーク「大江戸温泉物語」もその一つ。江戸の町並みをモチーフにした館内や、浴衣に着替えて入館するシステムが外国人の心をつかみ、併せて海外でも人気のアニメとコラボレーションしたイベントなども展開。こうした取り組みが好評で、外国人観光客が増加、年間集客数は90万人と前年に比べて1割伸びたほどだ。