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嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え
【第28回】 2015年6月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
古賀史健,岸見一郎 [哲学者]

人から評価されなくても
何かを続ける秘訣とは?
片桐仁×岸見一郎×古賀史健 鼎談【vol.2】

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コントユニット「ラーメンズ」や、演劇の舞台、テレビ出演、粘土作家など、さまざまなジャンルで活躍している片桐仁さん。片桐さんが絵やお笑いをがんばるようになったそもそもの動機は「評価されたい、褒められたい」だったそう。しかし、アドラー心理学では「人からの承認を求めてはいけない」とされていて――。一方、『嫌われる勇気』著者の岸見一郎氏は、どんな動機でアドラー研究を続けてきたのでしょうか。(構成:崎谷実穂、写真:田口沙織)

絵もお笑いも
評価されたくて始めた

片桐仁(以下、片桐) アドラー心理学的には、評価を求め、褒められようとしてはいけないんですよね?

岸見一郎(以下、岸見) はい。他者から承認を求めることを否定するのが、アドラー心理学の大前提です。

片桐 これが難しくて……(笑)。僕は美術大学を卒業してるんですけど、そもそも絵を本格的にがんばろうと思ったきっかけって、小学1年のときにニワトリの絵でコンクールの金賞をとったからなんです。その前に描いたロケットの絵が郵便局に貼り出されて、親が写真を撮ってくれたのもうれしかった。そういう出来事がなかったら、絵を一生懸命やろうと思わなかったでしょう。はじめから評価ありきだったんですよね。

古賀史健(以下、古賀) 描いていて楽しい、という動機はなかったんですか?

片桐 もちろん楽しかったんですけど、褒められたというのがやっぱり大きかったんですよね。

岸見 褒められたらうれしいというのは、誰にでもあることだと思います。でも、そこで褒められることを目的にしてしまうと本末転倒になってしまう。

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古賀史健(こが・ふみたけ)

ライター/編集者。1973年福岡生まれ。1998年出版社勤務を経てフリーに。これまでに80冊以上の書籍で構成・ライティングを担当し、数多くのベストセラーを手掛ける。20代の終わりに『アドラー心理学入門』(岸見一郎著)に大きな感銘を受け、10年越しで『嫌われる勇気』の企画を実現。

 

岸見一郎[哲学者]

きしみ・いちろう/1956年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの“青年”のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。


嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え

フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨頭とされながら、日本では無名に近いアルフレッド・アドラー。彼はトラウマの存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善する具体策を示してくれます。まさに村社会的空気のなかで対人関係に悩む日本人にこそ必要な思想と言えるでしょう。本連載では、アドラーの教えのポイントを逐次解説することでわかりやすく伝えます。

「嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え」

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