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古巣のホームでブーイングされる選手・されない選手の違い

相沢光一 [スポーツライター]
【第349回】 2015年6月2日
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Photo:ukokkei55-Fotolia.com

 現在、MLBには10人の日本人選手がいるが、最近は活躍の報を聞くことが少なくなっている。

 投手では、ダルビッシュ有(レンジャーズ)は右ひじの故障で手術をし、今季の登板は絶望的。右手首の痛みで故障者リストに入っていた田中将大(ヤンキース)は3日(日本時間4日)のマリナーズ戦で先発復帰を予定しているが、万全の状態ではないため好投は期待薄だ。岩隈久志(マリナーズ)は背筋痛で故障者リスト入りしているし、藤川球児(レンジャーズ)は登録選手枠から外され、日本の四国アイランドリーグでの復帰が決まった。

 元気に投げているのはレッドソックスの上原浩治と田沢純一、カブスの和田毅の3人だ。右大腿部の故障が癒えた和田は5月20日の復帰後、先発で好投を続けているが、味方の援護に恵まれず、勝利がない。田沢はすでに24試合に登板し、防御率1.64(成績は5月31日時点)という安定した投球を見せているが、中継ぎということもあって、こちらも勝利やセーブはなし。数字が伴なっているのは上原くらいである(2勝1敗10セーブ、防御率1.76)。

 次に野手。イチロー(マーリンズ)は先日、ベーブ・ルースの記録を超えるメジャー通算安打数2873本を打って話題になったが、先発起用されることはそう多くない。そのイチローを追ってメジャー挑戦をした川崎宗則(ブルージェイズ)は、一瞬メジャー昇格はあったもののマイナーリーグでの苦闘が続いている。

古巣ブルワーズの本拠地で
青木宣親を迎えた温かい拍手

 そんな中、目覚ましい活躍を見せているのが青木宣親だ。昨年はロイヤルズでいい働きを見せてワールドシリーズに出場した。今季はその時の相手でワールドシリーズを制したジャイアンツに移籍。戦力が整ったチャンピオンチームで活躍できるかが注目されたが、開幕から1番で起用されて現在、打率3割1分4厘、2本塁打、11盗塁の堂々たる成績。ナショナルリーグ西地区首位を走るチームのリードオフマンをしっかり務めている。

 こうした活躍が評価されていることを示すうれしいニュースも入ってきた。5月27日にオールスターゲームのファン投票第1回中間発表が行われたが、青木は44万を超える票を獲得し、ナ・リーグ外野手部門の4位に入ったのだ。ナ・リーグは15チームあるから、単純計算でレギュラー外野手は45人。外野手は強打で鳴らす選手が大半だが、その中で4位に入るのはすごいことである。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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