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嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え
【第27回】 2015年6月2日
著者・コラム紹介バックナンバー
古賀史健,岸見一郎 [哲学者]

「みんなが自分をバカにしている」
という勘違い
片桐仁×岸見一郎×古賀史健 鼎談【vol.1】

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美術大学を卒業し、独特のシュールな世界観のコントで人気を集めるコントユニット「ラーメンズ」としてデビューした片桐仁さん。いまではテレビや舞台の俳優、粘土作家など、多方面で活躍しています。そんな片桐さんは、『嫌われる勇気』を愛読されているということで、著者の岸見一郎氏と古賀史健氏との鼎談が実現しました。まずは、片桐さんが『嫌われる勇気』のどんな箇所に感銘を受けたのかをうかがっていきます。(構成:崎谷実穂、写真:田口沙織)

折り目がたくさんついた
マイ『嫌われる勇気』を持参

岸見一郎(以下、岸見) 片桐さんと古賀さんはお知り合いなんですって?

古賀史健(以下、古賀) はい。片桐さんとは「73年会」という1973年に生まれた人たちが集まる飲み会で知り合いまして、そのときに『嫌われる勇気』をお渡ししたんです。

片桐仁(かたぎり・じん)
1973年生まれ、埼玉県出身。コメディアン、俳優。多摩美術大学在学中の1996年に小林賢太郎とお笑いコンビ「ラーメンズ」を結成。独特の世界観で人気を博し、以後舞台を中心にテレビ、ラジオなどさまざまな分野で活躍中。1999年より粘土を用いた造形作家としても活動しており、作品集『粘土道 完全版』(講談社)、『ジンディー・ジョーンズ─感涙の秘宝』(講談社)などを出版。2013年4月には渋谷パルコで個展を開催し1万3000人を動員した。ガンプラ・マニアとしても有名で著書に『ラーメンズ・片桐仁のガンプラ戦士ジンダム』(光文社)がある。最新著書は『おしり2─ラーメンズ片桐仁のおしえて何故ならしりたがりだから』(東京ニュース通信社)。

片桐仁(以下、片桐) そうなんです。本の最初のほうに「わたしにとってのアドラー心理学とは、ギリシア哲学と同一線上にある思想であり、哲学です」という言葉がありますよね。哲学書なんてベストセラーになった『ソフィーの世界』(1991年)以来なので、ちょっと構えたんですけど(笑)、“哲人”と“青年”の対話という形式だったせいか、すごく読みやすかったです。あの二人は、岸見先生と古賀さんなんですか?

古賀 ある意味、そうとも言えます。もともとは岸見先生の本をつくるために、先生のお宅に通ってまさにこの本にあるような問答を繰り返していたんですよ。そして取材を進めるなかで一人称の本にするんじゃなく、ぼくらのくり広げている問答をそのまま本にしたほうが読みやすいだろうなと判断したんです。

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古賀史健 (こが・ふみたけ)

 

ライター/編集者。1973年福岡生まれ。1998年出版社勤務を経てフリーに。これまでに80冊以上の書籍で構成・ライティングを担当し、数多くのベストセラーを手掛ける。20代の終わりに『アドラー心理学入門』(岸見一郎著)に大きな感銘を受け、10年越しで『嫌われる勇気』の企画を実現。

 

岸見一郎[哲学者]

きしみ・いちろう/1956年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの“青年”のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。


嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え

フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨頭とされながら、日本では無名に近いアルフレッド・アドラー。彼はトラウマの存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、対人関係を改善する具体策を示してくれます。まさに村社会的空気のなかで対人関係に悩む日本人にこそ必要な思想と言えるでしょう。本連載では、アドラーの教えのポイントを逐次解説することでわかりやすく伝えます。

「嫌われる勇気──自己啓発の源流「アドラー」の教え」

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