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デジタル流行通信 戸田覚

ハンドル付き「Let's note」に見え隠れするパナソニックの“苦悩”

戸田 覚 [ビジネス書作家]
【第50回】 2008年10月27日
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Let's note F
ワイド液晶ノート市場に参入した「Let's note F」。ビジネスユースを主眼に置いたスクエア画面や堅牢さで高価でも人気があったが、方向転換した新モデルの売れ行きは?

 「Let's note」から、久しぶりに新モデルが登場した。今回は、特徴的な新モデルをベースに、Let's noteの戦略を予測してみたい。

 従来のLet's noteは、質実剛健を追求した4モデルのラインナップだった。10.4型液晶の「Let's note R」、12.1型の「Let's note W」と「Let's noteT」、さらに14.1型液晶の「Let's note Y」だ。

 他のメーカーと異なるのは、基本的にはモバイルのみに照準を絞っていること。さらに、ビジネスユースを主軸とするために、枯れた規格に対応していることだ。

 その中でも、もっとも枯れているのが、画面のアスペクト比である。「Windows Vista」が登場して以来、パソコン市場はワイド液晶一辺倒になっている。ところが、Let's noteだけは、かたくなに従来のスクエア液晶を搭載しているのだ。

 まあ、スクエアと言っても正方形ではなく、いわゆる4対3に近い縦横比を指している。これは、業務用のアプリケーションがこの解像度で作られているケースが多いからだ。パソコンを購入する企業が、自社で開発したアプリケーションなどがワイド液晶では使いづらいために、世間の流れを無視して4対3にこだわってきたのである。

 だが、これとてずっと続くはずはない。Windows Vistaの人気は、相変わらず高いとは言えないとはいえ、「Windows 98」から「Windows XP」への移行時がそうだったように、徐々に買い換えが進み、最終的にはWindows Vistaを使うユーザーの割合が増えるのは、誰もが想像できることだ。

 Let's noteは、いつワイドモデルを投入してくるのか? 僕は興味深く見守っていたのだが、この冬モデルで、ついにワイド液晶を搭載した新シリーズ「Let's note F」が追加されたのである。Let's noteとしては、非常にインパクトがあるシーズンなのだ。

 僕は、Let's note Wあたりが、「ワイドとスクエアの2本立てになる」と予想していたのだが、その読みは大きく外れた。従来にはなかった、ワイド液晶搭載の新機種が登場したのである。

 Let's note Fシリーズは、14.1型ワイドという一回り大きな液晶を搭載し、1.63キロの重量である。モバイルと言うより、セミモバイルの範疇に入るだろう。

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戸田 覚[ビジネス書作家]

1963年東京生まれ。ビジネス書作家、コンサルタント。株式会社アバンギャルド、有限会社戸田覚事務所代表取締役。ハイテク、パソコン、成功する営業のコツ、新商品開発、新事業開発といったテーマを中心に、執筆、出版プロデュース、講演、コンサルティングに携わる。ビジネス誌、パソコン誌、情報関連雑誌をはじめとして多数の連載を抱える。
著書に『あのヒット商品のナマ企画書が見たい!』『プレゼンの極意を盗め!』(以上、ダイヤモンド社)、『すごい人のすごい企画書』(PHP研究所)、『仕事で使える!クラウド超入門』(青春出版社)、『LinkedIn人脈活用術』(東洋経済新報社)など多数がある。
著者ブログ:http://www.toda-j.com/weblog/
株式会社アバンギャルドHP:http://www.avant-garde.jp/


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