ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
inside Enterprise

セブンのサントリー離れ?
激化するPBめぐる駆け引き

週刊ダイヤモンド編集部
2015年6月16日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
サントリーが独占していたセブンプレミアムの金のビールの棚に、キリンが割って入る
Photo by Hiroyuki Oya

 ついにビール業界の雄もセブンの軍門に下ってしまったか──。

 セブン&アイ・ホールディングスは、キリンビールと共同開発したプライベートブランド(PB)のビールを今月9日に発売した。

 自社ブランドにこだわってきたキリンは、これまで特定のコンビニエンスストア向けの「限定商品」を出したことはあった。しかし、特定チェーン向けのPB商品を開発したのは初めてのことだ。

 今回発売された「セブンゴールド まろやかエール〈無濾過〉」は228円(税込み)で、セブンがサントリーと組んだPB「金のビール」と同じ値段。キリン自身のブランド、プレミアムビール「グランドキリン」シリーズの245円(同)より安い価格設定だ。

 パートナーにセブンを選んだことについて、キリンの橋本誠一常務は「日本最大の巨大チェーンであることに加え、ブランドを育てられるメリットがある」と語る。

 橋本常務の言葉通り、セブンの圧倒的な販売力は、メーカーに対し、「特定チェーンのためだけにPBは作らない」という方針の転換を迫っている。4月にも日本コカ・コーラの缶コーヒー「ジョージア」が、セブンのPBとして登場。コカ・コーラは世界的にPBを作らないことを方針としているが、日本コカは「ダブルブランド」という名目で実現させた。

 メーカーがここまでセブンになびくのは、PBに選ばれれば、商品の入れ替わりが激しいコンビニで確実に売り場の“棚”を確保できるからだ。

次のページ>> ファミマに接近?
1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


inside Enterprise

日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。

「inside Enterprise」

⇒バックナンバー一覧