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限りなく透明に凜として生きる――「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光
【第20回】 2015年7月6日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐藤初女 [福祉活動家、教育者]

現役産婦人科医、哲学者、神父は、
1200名講演会で、93歳の佐藤初女さん
から何を学んだのか?

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『森のイスキア』主宰・佐藤初女氏のところへは、女優・大竹しのぶさんや、総理大臣夫人・安倍昭恵さんなど数多くの有名人が「おむすび」を学びにくる。
その初女さんが93歳の集大成書籍『限りなく透明に凜として生きる―「日本のマザー・テレサ」が明かす幸せの光―』を出版した。
本書の中では“透明”をテーマに、キリスト教の晴佐久昌英神父、哲学者の芳村思風氏、現役産婦人科医の池川明氏との対談を収録している。
このたび、4月17日に1200名を集めて開催された出版記念講演会で実現した注目の佐藤初女氏と三者との対話をご紹介する。(構成・池田純子)

初女さんと会うと、
ホッとするのはなぜ?

司会 まずは、この中でいちばんおつきあいの長い、晴佐久昌英神父様から口火を切っていただけますか?

神父 わたしは時々、講演をしますけれど、1200人満席の前でお話しすることは、そう多くありません。

 緊張するだろうなと思いながら参りましたが、始まる前に初女さんにお会いしたら、なんだかホッとしちゃって。初女さんの半径何メートル以内にいると何も心配がなくなるんですよ。むしろ、そのままの自分を受け入れてもらえる、自分はそのままでいいんだという勇気というか力をもらって、自然体になれる。これは力だなと思うし、いま素晴らしい先生方と初女さんを囲んでひとときをすごすこの時間がもったいないような、ずっと味わっていたいような、すごくうれしいことです。

『限りなく透明に凜として生きる』の中でも対談しましたが、対談といっても何をすればいいいかわからないし、今日も何をお話すればいいかわからなくて具体的なプランもなく参りましたけれど、初女さんがここにいるだけでうまくいく、何もいらない、そういう思いになるんです。

初女 神父様と会うとね、同じ家族の中のひとりのような感じがするんですよ。4年ぐらい前に、神父様が森のイスキアにおいでになったとき、うちの隣に小さい空き地があるんですが、それをご覧になった神父様が「隣のイスキアをつくろうかな」とおっしゃったものだから喜んでしまって。
 そういう言葉をいただいたというので、やっぱり親近感があるというか、緊張しないでお話しできるんですね。
 神父様といえば、緊張して悪いことは言えないとか、そういうことがありますけれど、そうではなく、安心して何でも話ができるというので、まずはホッとしております。

神父 たぶん、イエス様って、そういう方だったんだろうと思うんですよ。一緒にいるだけで安心できる、ホッとできる、そういう方だったから、2000年経っても、こうしてみんなから愛されてやまないですしね。

 そういう透明なキリストがいろいろな形で宿っているというのが本物のキリスト者ということだろうし、信者じゃなくても、そういう透明な心を持っている、そういうところにいまの時代を生きるわたしたちに大切な秘密がいっぱい隠されているだろうと思うんです。
 緊張して、頑なに責め合っているような世の中で、こういうつながりというのを知っておいて、少しずつ広げていきたいとつくづく感じます。

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佐藤初女 [福祉活動家、教育者]

1921年青森県生まれ。
青森技芸学院(現・青森明の星中学・高等学校)卒業。
小学校教員を経て、1979年より弘前染色工房を主宰。
老人ホームの後援会や弘前カトリック教会での奉仕活動を母体に、1983年、自宅を開放して『弘前イスキア』を開設。
1992年には岩木山麓に『森のイスキア』を開く。
助けを求めるすべての人を無条件に受け入れ、食事と生活をともにする。
病気や苦しみなど、様々な悩みを抱える人々の心に耳を傾け、「日本のマザー・テレサ」とも呼ばれる。
1995年に公開された龍村仁監督の映画『地球交響曲<ガイアシンフォニー>第二番』で活動が全世界で紹介され、
シンガポール、ベルギーほか国内外でも精力的に講演会を行う。
日本各地で「おむすび講習会」を開くとすぐ満員になる盛況ぶり。
アメリカ国際ソロプチミスト協会賞 国際ソロプチミスト女性ボランティア賞、第48回東奥賞受賞。
2013年11月の「世界の平和を祈る祭典 in 日本平」でキリスト教代表で登壇。
チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ法王と初対面。その際、おむすびをふるまう。
『おむすびの祈り』『いのちの森の台所』(以上、集英社)、『朝一番のおいしいにおい』(女子パウロ会)、『愛蔵版 初女さんのお料理』(主婦の友社)、『「いのち」を養う食』(講談社)など著書多数。


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93歳の「日本のマザー・テレサ」がこの20年ずっと温め、最も伝えたかったテーマが「限りなく透明に凜として生きる」。雪深い岩木山麓にある『森のイスキア』の窓外に美しく光る葉は一枚一枚が透明だ。ひと粒、ひと声、ひと手間をていねいに。“今を生きる”と幸福の種が芽吹く。揺れる心をおだやかに整える気づき。年初来続く事件の数々……今こそ「限りなく透明な生き方」を分かち合う必要があるのでは?

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