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消費に欲張りな最後の世代を狙え!――シニアビジネスの新しい主役Hanako女性
【第4回】 2015年7月3日
著者・コラム紹介バックナンバー
吉水由美子 [伊藤忠ファッションシステム㈱],小原直花 [伊藤忠ファッションシステム㈱]

“この先シニア”Hanako女性の大きな可能性

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異業種共同研究だからこそ、俯瞰的視点で捉えられる

 今回の“この先シニア”共同研究には、KDDI&KDDI総研、サントリー食品インターナショナル&サントリーフーズ、ファミリーマート、富士重工業の6社にご参加いただきました。また、花王をクライアント企業に“Hanako研究”プロジェクトも並行して進めてまいりました。新刊『シニアビジネスの新しい主役 Hanako世代を狙え!』の第3部では、ご参加いただいた企業の最新の取り組みについて紹介しています。

 弊社では、年に1、2回、旬のテーマを設定し一業種一社の異業種による共同研究を実施しています。複数の企業が共同で調査・分析を進めることで、複合的視点から生活者の意識を捉えることが可能になります。

 今回も、最終的には、各企業の商材に落とし込む形でプロジェクトは進行しましたが、そのプロセスでは、参加企業同士でそれぞれの気づきや考えられる開発ポイントなどを共有すべくディスカッションやワークショップを行ないました。これらは自社内のコミュニケーションからだけでは見えてこない、可能性の発見や気づきにもつながるのです。

 ひとつのカテゴリーや商材だけを掘り下げるのではなく、俯瞰的な視点が持てる、異業種を募って行なうプロジェクトは非常に有効な取り組みであると考えています。

KDDIの取り組み――シニアにスマホを持ってもらうためには?

 スマホにまだまだ二の足を踏むシニア層を、どのように取り込むかは大きな課題です。本プロジェクトでは、団塊世代は旅行など非日常を充実させたいと思っているが、Hanako世代は日常を充実させたいという気持ちが強いことが大きな発見でした。

 つまり、団塊世代男性の場合などは、スマホを旅行に持っていくことを想定してカメラの画素数や通信速度など、モノとしてのスペックを気にします。

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吉水由美子 [伊藤忠ファッションシステム㈱]

(よしみず・ゆみこ)伊藤忠ファッションシステム㈱ マーケティング開発グループ マーケティングクリエイティブディレクター。1982年立教大学卒業、Hanako世代。(株)日本デザインセンター、(株)アサツーディ・ケイなどを経て、2000年伊藤忠ファッションシステム(株)入社。入社後は、「ハナコジュニア」「ニュービッグファミリー」「この先シニア」など異業種マルチクライアントの共同調査&研究プロジェクトや、消費者のインサイト・価値観を探索する調査、トレンド研究、それらから発想したワークショップで、商品開発やブランドの価値規定を行っている。農林水産省やJAFCAなどの委員を歴任。

小原直花 [伊藤忠ファッションシステム㈱]

(おはら・なおか)伊藤忠ファッションシステム㈱ ナレッジ室 室長。1992年伊藤忠ファッションシステム㈱に入社、ばなな世代。「生活者目線で消費動向を捉える」を軸とし、“世代”“ファッション”“生活者の気分”を切り口に価値観やライフスタイルを分析している。会員制マーケティング組織「Fashion Aspect Club」の編集企画・運営を担当。昨今は「LINE世代」「この先シニア」「プレバブル世代 vs ポストバブル世代の消費意識差」などがリサーチテーマ。主に日経新聞、日経消費インサイトなどに寄稿。


消費に欲張りな最後の世代を狙え!――シニアビジネスの新しい主役Hanako女性

かつてバブル景気を謳歌したHanako世代も、今や定年が視野に入ってきた。世代トップの1959年生まれが、東京オリンピックが開かれる2020年には61歳になり、シニア市場に登場してくる“この先シニア”である。住宅ローンや子どもの教育費から解放されつつある今、しばらく我慢していた自分のための消費を再び始めようとしている。

「消費に欲張りな最後の世代を狙え!――シニアビジネスの新しい主役Hanako女性」

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