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グロービスMBA講座 基礎編

【第3部:アカウンティング】
財務諸表の成り立ち

株式会社グロービス
【第10回】 2007年12月5日
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財務諸表は企業活動における企業の財務状態や業績、その変化を示したものだ。したがって、財務諸表を理解するには、企業活動と資金の流れとの関係を理解しておく必要がある。財務諸表の中で要となるのが、損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)、キャッシュフロー計算書だ。

営業サイクル(営業循環)

 企業は原材料や部品を仕入れ、工場などで製品を生産し、販売する。そして売上代金を回収し、そこで得た利益を分配・再投資する。企業はこうした一連のプロセスを毎年繰り返しながら成長していく。この企業活動のプロセスのことを「営業サイクル」(営業循環)と呼ぶ。営業サイクルの中で行われる企業活動は主に、営業活動、財務活動、投資活動の3つに分けることができる。

■営業活動:企業の本業に当たる活動(登記簿に記載されている事業内容が1つの目安になる)。上の例では、仕入れから代金の回収までを指す。このうち、仕入れから製造までを「仕入・生産活動」、販売から代金の回収までを「販売活動」と呼ぶ。

■財務活動:資金繰りに関わる活動。財務活動は、必要な現金を用意するために行う「資金調達活動」と、余った資金を活用する「資金運用活動」で構成されている。

 営業活動を行うには、原材料や部品を購入したり、従業員の給料を支払うための資金が必要だ。手元に現金がなければ、銀行から借り入れたり、受取手形を割り引いたりして現金を調達する。一方、営業活動が順調で余剰資金が出たときには、銀行から借りた資金を返すなどして、資金を効率的に運用する。

■投資活動:設備投資や事業資産の売買など、企業規模の拡大や縮小に関わる活動。企業はゴーイング・コンサーンを前提としているが、未来永劫同じ製品を同じ量だけ生産・販売していくわけではない。営業活動が順調なときには、生産設備や店舗などを拡大したり、他企業の買収を検討したりする。

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