ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
戦後70年 国家の岐路――櫻井よしこの「論戦」
【第3回】 2015年7月30日
著者・コラム紹介バックナンバー
櫻井よしこ [ジャーナリスト]

「安倍談話」への包囲網は異常!!
内容は首相に一任すべし

1
nextpage

戦後50年の村山談話、戦後60年の小泉談話、そして8月には戦後70年の安倍談話が控えていると言われている。中国はもちろん、野党、メディアまでが安倍談話にさまざまな注文をつけようとしているが、過去に談話が発表された状況を見る限り、こうした「監視体制」はきわめて異常だ ― 新刊『戦後七〇年 国家の岐路』を上梓した櫻井よしこ氏が語る。

首相が「勝手に出す」のが、
これまでの首相談話の通例

戦後70年の首相談話をどのような内容にするか、談話に資するための「21世紀構想懇談会」の第1回会合が開かれたのは、今年2月25日のことだった。
村山富市首相や小泉純一郎首相も談話を出したが、いずれも各首相が勝手に、と言っては失礼かもしれないが、ほぼ独断で出した。

その証拠に、例えば村山談話は、閣議決定されたとはいえ、反対しそうな閣僚には当日まで秘密裏に事を運んだ。万が一、閣議の場で反対するような場合には、閣僚を罷免させる覚悟で村山氏は閣議に臨んだという。
野党や国民の意見はおろか、与党内の意見調整も十分には行わずに首相談話の閣議決定が行われたわけである。これらの前例と比べれば安倍談話に関しては物々しい監視態勢が出来上がっている。

まず国際社会である。中国は繰り返し、日本が歴史を反省し、村山、河野(洋平・内閣官房長官)両談話の文言を踏襲せよと迫る。2月23日にも王毅外相が国連安全保障理事会の公開討論会で、日本を念頭に「過去の侵略の犯罪をごまかそうとする者がいる」と牽制した。

韓国も日本が反省し続けることを要求する。中韓両国の情報戦略に影響を受けている米国も中韓両国と足並みをそろえるかのように水面下で圧力をかけ続ける。国内では野党以下、メディアまでさまざまな注文をつける。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

トレーシー・カチロー 著/鹿田 昌美 訳

定価(税込):本体1,600円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
子どもの豊かな心を育て、頭と体を伸ばしていくために親が知っておきたいことについて、最新の科学研究をもとに「最も信頼」できて「最も実行しやすい」アドバイスだけを厳選して詰め込んだ貴重な本。子にかけるべき言葉、睡眠、トイレトレーニング、遊び、しつけまで、これ一冊さえ持っていれば大丈夫という決定版の1冊!

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


櫻井よしこ [ジャーナリスト]

(さくらい・よしこ)ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業。「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局員、アジア新聞財団「DEPTH NEWS」記者、同東京支局長、日本テレビ・ニュースキャスターを経て、現在はフリー・ジャーナリスト。1995年に『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中公文庫)で第26回大宅壮一ノンフィクション賞、1998年には『日本の危機』(新潮文庫)などで第46回菊池寛賞を受賞。2007年「国家基本問題研究所」を設立し理事長に就任。2011年、日本再生へ向けた精力的な言論活動が高く評価され、第26回正論大賞受賞。2011年、民間憲法臨調代表に就任。 著書に『論戦』シリーズ(ダイヤモンド社)、『「正義」の嘘』(花田紀凱氏との共著)『日本人のための憲法改正Q&A』(以上、産経新聞出版)、『日本の敵』(新潮社)、『日本人に生まれて良かった』(悟空出版)など多数。


戦後70年 国家の岐路――櫻井よしこの「論戦」

【節目の年、神風が吹いている】
この国に蔓延する「俗論」を人気ジャーナリストが一刀両断!! 中国が力づくで他国の領土や海を削り取り続け、一向にその蛮行を止めようとしない。諸国は中国の脅威を切実に感じ取り、日本に対して普通の民主主義国となって、アジアを支えてほしいと切望している。安倍首相と日本にとってまさに神風が吹いているのである。いまほど世界が日本を求めている時代はない。

「戦後70年 国家の岐路――櫻井よしこの「論戦」」

⇒バックナンバー一覧