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本番でアタマが真っ白にならないための 人前であがらない37の話し方
【第7回】 2015年8月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
佐藤達郎 [コミュニケーション・ラボ代表]

600万人に見られても、緊張せずに話す方法とは?

『本番でアタマが真っ白にならないための 人前であがらない37の話し方』の著者である佐藤達郎氏が、7月11日、日本テレビの人気番組「世界一受けたい授業」に出演、社会科講師として広告の最新トレンドについて講義を行った。
著者は本職が大学教授で、100人や200人を前に話すのは日常のこと。それにしても、今回は人気のテレビ番組だ。名だたる芸能人を前に、また何百万人が見ている、そのような場面でプレッシャーは感じないのだろうか? オンエアされたものを見ても、さして緊張しているようには見えず、ふだん通りの応対だった。その秘訣は何なのだろう? 多くの皆さんが持つであろう疑問を、わたくし編集Tが、ご本人に直接うかがってみた。

100%緊張する場面で緊張しない方法とは?

編集T 番組出演、拝見しました! ぜんぜん緊張していないように見えたんですが、実際、いかがだったんでしょうか?

佐藤 僕にしても慣れないことなので、それなりに気は張っていて、かなりくたびれたのですが、いわゆるアガル状態にはならなかったですね。

編集T ご著書でもアガらない方法をいろいろと書かれているのですが、その応用ってことでしょうか?

佐藤 はい。著書にも書いていますが、想定外の出来事をつねに想定して、プレゼンを対話だと考えて、命まで取られるわけじゃないと開き直れば、たとえテレビ番組出演でもアタフタはしないことが証明できて、良かったです。

編集T なるほど。でも、見ている人は、何百万人ですよ。

佐藤 あの番組は人気番組なので、600万人もの人が見ている計算になるようです。でも、人数はあまり関係ないんですよ。ま、100人超えたら、1万人も10万人も、似たようなものです。

編集T 僕としては、つまりは有田さんはまんまとひっかかったわけですね」という受け答えとか、「押しつける時と引き寄せる時のジェスチャー」とか、芸人でもないのによくできるなぁ、と感心したわけですが。

佐藤 有田さんとのやり取りは、台本にあったもので、ある意味僕は演じただけです。ジェスチャーもディレクターから頼まれたことで、直前に一度リハーサルもやったので、スムーズに出来ました。

 録画なので、極端な話やり直しも効きますし。生番組だともっと緊張感があると思うのですが、ま、僕は芸人じゃないからジェスチャーもそれほど上手い必要はない、と、著書に書いた通り「素の自分での勝負」を心がけました。

編集T それと、短い言葉で効果的に伝えるのがお上手だな、と感じたのですが、その辺のコツって何かありますか?

佐藤 うーん。これは、僕がもともとコピーライター出身だということと関係が深いと思います。伝えたいことに「キャッチフレーズをつける」または「名前をつける」ような感覚ですね。「今自分が伝えたいことに名前をつけるとすると何て呼べばいいんだろう?」と考えるわけです。

 たとえば、従来の広告はどんどん押し付けてくる感じだけど、今の新しい広告は向こうに引き込もうとしているな、と感じたら、その現象に「名前を付けるとすると?」と考え、「プッシュ型とプル型」という言い方を思いつきます。

編集T 最後に、今回のテレビ出演を通じて、佐藤さんが感じたことは、どんなことでしょうか?

佐藤 僕は芸人でも何でもありませんから、有田さんや上田さんみたいな当意即妙な受け答えはできません。あの世界で活躍している人は、やはりそれなりの才能や技があるわけです。しかし、逆に言うと、何もそこまでの受け答えは必要とされてもいない。

 ビジネスで頑張る人にとっては、たとえテレビ番組に出演するような“特別な”出来事であっても、今までの経験の延長でなんとかなるものだなぁ、と改めて感じました。

 僕がビジネスで経験したことを書き記したものが『人前であがらない37の話し方』なわけですが、あそこでまとめたことの通りに行動してまったく問題ありませんでしたから。

編集T 貴重なお話を、ありがとうございました!

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佐藤達郎[コミュニケーション・ラボ代表]

 

1959年生まれ。81年一橋大学卒業。多摩美術大学教授(広告論、マーケティング論、メディア論)、コミュニケーション・ラボ代表。大学卒業後、スピーチ・プレゼンがとにかく苦手で「コピーライターになれる」という理由で、旭通信社(現アサツー ディ・ケイ)に就職。約10年のコピーライター人生を経て、クリエイティブ・ディレクターに昇格。プレゼンに悉く失敗する日々を独自のメソッドで克服し、世界3大広告賞 (カンヌ国際広告祭、クリオ賞、OneShow)を受賞。その後、クリエイティブ計画局長、クリエイティブ戦略本部長として、約200名のクリエイティブ部門の人事・組織・研修・ビジョン策定を担当する。2009年、博報堂DYに移籍し、エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターを務める。カンヌ国際広告祭フィルム部門日本代表審査員(2004)のほか、アドフェスト、NYフェスティバル、ACC賞など国内外の広告賞で審査員を担当。著書に『教えて! カンヌ国際広告祭 広告というカタチを辞めた広告たち』(アスキー新書)などがある。2011年4月より現職。

 


本番でアタマが真っ白にならないための 人前であがらない37の話し方

本連載では、苦手なビジネス対話(プレゼン、会議、面談、スピーチなど)を難なく克服できる手法を紹介します。そもそも、なぜ、人前だと緊張してうまく話せないのか? それは、「メソッドを知らない」からです。「回答に窮して固まってしまう」「何を言っているのかわからないと言われる」「反応が少ないと不安になる」など、緊張して話ができない人の不安や悩みにこたえている解決法がここにあります。

「本番でアタマが真っ白にならないための 人前であがらない37の話し方」

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