本連載は、8歳から家計簿をつけ続けてきた税理士、天野伴氏の独自メソッド「1行家計簿」をご紹介するものです。「いつの間にか39万円貯まってました!」という体験談も寄せられており、その秘密に迫ります。

8歳から家計簿を
つけ続けてきました

 本連載は、「1行家計簿」というツールをご紹介するものです。
 家計簿と聞くと、「あんなめんどうなこと、やりたくないよ」「そんなことでお金が貯まるの?」と感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし、この「1行家計簿」は、これまでの家計簿とまったく異なるものです。

1日10秒書くだけで、お金がどんどん貯まります! 税理士の独自メソッド、「1行家計簿」とは?

 具体的にすることは

(1)気になる出費の中から「節約ターゲット」を1つ決める
(2)出費のたびに記録する(1日10秒でOK)
(3)記録期間は1週間から1ヵ月(目標を達成したら、いつやめてもOK)

 これだけなんです。これだけで、かんたんに、そして確実にお金を貯めることができます。下記が1行家計簿のサンプルです。

1行家計簿のサンプル

 この1行家計簿を使いこなすことで、「自分のムダづかいがわかり、自然にお金が貯まるようになり、さらには自分の行動をコントロールできる」ようになります。

 私の家には、「お金の使い道を記録したおこづかい帳を提出しないと、おこづかいを渡さない」というルールがあり、8歳からおこづかい帳をつけてきました。おこづかい帳をつけないとおこづかいがもらえないのであれば、これはもう、記録せざるをえません。最初はめんどうだと感じながらも、必死に記録していました。

 これがいつの間にか、私にとっての「習慣」となり、半年後には「常識」となり、おこづかい帳をつけないと気持ちが悪い、という状態にまでなったのです。結果、「お金を扱う・管理する」ことに興味を持ち、大学受験の際には、当然のように商学部や経営学部を目指しました。その後、税理士の資格を取得して、会計・税務の仕事に携わることになりました。

20年以上、紙のおこづかい帳・家計簿を使っていました。その中で私は、既存の家計簿に対し、ある疑問を持つようになったのです。