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苦節10年を経てブランド米に!
隠岐藻塩米を育てた生産者の心意気

早川すみれ
2015年8月27日
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 島根半島からフェリーで2時間半。日本海の沖合に浮かぶ隠岐諸島に、筆者の生まれ故郷の隠岐の島町がある。島の周囲は約100キロ、車なら2時間で一周できるほどの大きさだ。紺碧の海と美しい緑に囲まれた隠岐諸島は、悠久の歴史と文化、独自の生態系を持つことから、2013年に世界的に貴重な自然環境や人の暮らしが息づく場所に定められる「世界ジオパーク」に認定された。

日本では珍しいアルカリ岩からなる隠岐の島の大地でできる「藻塩米」には島の恵みがぎゅっと詰まっている。

 恵まれた自然の中で、島人たちが丹精込めて作っているのが「島の香り隠岐藻塩米」だ。夏の炎天下に「アラメ」という海藻を煮詰めて作る天然塩の水溶液を稲に散布して育てる。

 かつて島人たちが肥料として田畑に海藻を撒いた伝統の農法を現代風にアレンジした手法だ。海のミネラルをたっぷり吸収して育った米は、独特の甘みとしっかりとした食感があり、なんと冷めるとおいしさが増すという。

 「時間が経つにつれて米粒が張って味が出てくる。和食やお寿司にオススメです」

 そう教えてくれたのは、藻塩米の生産者の1人である村上淳一さん(33)だ。隠岐の島町で藻塩米の本格生産が始まった04年頃から、米の開発と生産に携わり始め、今年で12年目になる。

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