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吉田恒のデータが語る為替の法則

ドル/円は目先は92円まで調整しそうだが、
「利上げ前の米ドル高」で98円を目指す!

吉田 恒
【第74回】 2010年4月7日
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 米ドルは、一気に95円に接近してきました。

 ただ、目先の米ドル高は、そろそろクライマックスに入ってきているのではないのでしょうか?

米ドルは「買われ過ぎ」で、転換点は近そう

 このように考える理由は、米ドルがすでに「買われ過ぎ」警戒域に入ってきたからです。

 CFTC(米商品先物取引委員会)統計によると、米ドルのポジション(非米ドル主要5通貨のポジションをもとに推計)は、3月30日(火)時点で11万9000枚のネット・ロング(買い持ち)となっていました。

 経験的には、ネット・ロングが10万枚を超えてくると、米ドルは「買われ過ぎ」だと言えます。だから、足元で続く米ドル買いはそろそろ転換点が近いのではないでしょうか?

10年米国債は過去最大のネット・ショートに!

 さて、米ドル買いがこのように拡大してきた理由の1つとして、米国の金利上昇が挙げられるでしょう。

 その米国の金利、長期金利(10年債利回り)は、注目された4月2日(金)の米国雇用統計の結果などを受け、一時は4%の大台を超えてきました。

 ただ、米国の金利上昇をもたらしている10年米国債の売りについても、徐々に「売られ過ぎ」懸念が強くなってきたようです。

 CFTC統計によると、10年米国債のポジションは、3月30日(火)時点で24万枚のネット・ショート(売り持ち)へと拡大してきました。

 これは、過去最大のネット・ショートで、かなりの「売られ過ぎ」になってきていると言えそうです。

 このように、米国の長期金利上昇をもたらしている10年米国債の売りが「行き過ぎ」警戒域に入り、そして、米国の金利上昇と同時に展開されてきた米ドル高についても、米ドル買いが「行き過ぎ」警戒域に入ってきたようなのです。

 相場に行き過ぎは常ですが、米国の金利上昇、米ドルの上昇ともに、いつ転換してもおかしくはない段階に入ってきたのではないでしょうか?

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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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