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はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路

リストラ後も分かれる「勝ち組」と「負け組」の格差!
転職先の“仕切り屋上司”に翻弄された2人の明暗

――管理能力ゼロの室長に媚びた井上氏と、対立した丹羽氏のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第12回】 2010年4月19日
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 上司との衝突などが原因で会社にいられなくなり、「今度の会社では」と期待を抱いて転職をする人は多い。しかし、意味不明な上司がそこにもいるときがある。そういった瞬間、会社員を続けることが嫌になるものだ。

連載12回目は、大企業から中小企業にリストラ転職した2人の男性社員を紹介しよう。最後に彼らの人生は大きく変わってしまうことになるが、あなたはどちらの生き方に近いだろうか。

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■今回の主人公――はい上がろうとする「負け組社員」

井上幸夫(37歳・仮名)、丹羽和夫(53歳・仮名)

 社員数200人ほどのカタログ製造販売会社に勤務する。本社は横浜。2人はコーポレイト・コミュニケーション室に所属。前職は大企業のソフト開発部門などに勤務していたが、リストラにより退職。丹羽と井上は、かつて同じ部署に在籍していたこともあり、先輩・後輩の間柄である。

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(※プライバシー保護の観点から、この記事は取材した情報を一部デフォルメしています)

年上の部下と幼稚な仕切り屋が衝突!
中小企業の職場で繰り返される「押し問答」

 室長の荻谷 一(43歳)と、年上の部下である丹羽の押し問答が始まった。

 「えっ? そんなことは聞いていない!」

 「いや、先日、私が伝えたじゃないですか!」

 「聞いていない! 聞いていない!」

 コーポレイト・コミュニケーション室の部員8人は、決して2人の方を見ない。そのうちの1人、井上が一瞬視線を送った。だが、すぐに机の上のパソコンに向かう。井上は荻谷の後輩である。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路

格差の固定化と大不況のダブルパンチに見舞われた日本の企業社会では、「負け組社員」が続出している。労働問題に精通した著者が、徹底取材で得た生のエピソードを基に、世のビジネスマンが負け組からはい上がるためのノウハウを詳しく教える。

「はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路」

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