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経営危機のシャープが示した日本液晶産業の底力

週刊ダイヤモンド編集部
2015年10月6日
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大阪市内にある本社の売却先も決まり、いよいよ整理すべき"大物"は液晶事業だけになった Photo by Masaki Nakamura

 「世界初の4Kスマホ」──。9月上旬、ドイツ・ベルリン市内で開催された国際家電見本市「IFA2015」で、フルハイビジョンの4倍の解像度を誇る液晶を搭載した、新型スマートフォンが発表された。

 製品名は「エクスペリア Z5プレミアム」。言わずと知れた、ソニーがフラッグシップとして展開しているスマホだ。

 4K液晶のサイズは5.5インチ。画素の細かさ(画素密度)を表すppiは、806にも上るという。米アップルの新型iPhone「6S プラス」の液晶と比べると、同じ5.5インチで画素密度は401ppiのため、その高精細さが際立っていることがよく分かる。

 解像度の高さもさることながら、関係者の間で話題となったのが、4K液晶の供給メーカーが、実はシャープだったことだ。

 シャープはこれまで、「IGZO」と呼ぶ酸化物半導体の技術を使ったスマホ用の4K液晶を、次世代の小型ディスプレイとしてアピールし、試作機を折に触れて報道陣などに公開してきた。

 需要が急速に拡大していた中国のスマホメーカーにも、IGZOの液晶をこれまで大量に供給してきた経緯もある。

 そのため、今回ソニーに供給した4K液晶も、当然ながらIGZOかとみられたが、意外にも、使った技術は「LTPS(低温ポリシリコン)」だった。

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