おかげさまで、前回記事「誰もが勘違いしている、福山雅治が結婚したホントの理由とは?」は大きな反響を呼び、記録的なPVを達成した。もっとも、アクセスが多いだけなら「それは福山人気に便乗しただけ」と言われても仕方がないだろう。

 しかし、あの記事で特筆すべきは「PV数」ではなく、「いいね!」の数だ。現在、5200を超える「いいね!」をいただいている。これはダイヤモンド・オンライン(DOL)の記事としては突出した数だと思う。僕が知る限り、DOLでこんな数字は見たことがない。さらにツイート数は約400と、「いいね!」の数と比べると極端に少ない。

仕事に打ち込む「頑張り女子」から
寄せられた賛同の声

「ハイスペックな美女」はなぜモテないのか?

 当連載は、開始から7年目、すでに140回を超えているが、これまでの経験で言えば、共感が多い記事のときは、文字通り「いいね!」が多く、Facebookで多くシェアもされる。逆に、批判が多い記事のときは、Twitterで「ツイート」されることが多い。よって、今回の記事は圧倒的に共感を得たことが推測される。

 実際、Facebookでシェアされた投稿や、僕のもとに寄せられたコメントも、賛同の声が多い。多くの働く女性、とくに20代、30代の女性から「よく言ってくれた」「そのとおり」「泣いた」「救われた」といった声をたくさんいただいている。

 もちろん、少ないとはいえ批判、というかディスっているツイート、シェアされた投稿に憎々しげなコメントをつけている人もいる。そういう人はおおむねご高齢の男性、つまりジジイだ。そして興味深いことに、結婚適齢期の若い男性からはほとんど無反応である。

 僕はここに、いまだに日本に根づいている大きなジェンダーバイアスを感じるが、同時にこれが少子化対策という意味でも、国際的な課題である女性の活躍推進という意味でも、大きな問題があると思っている。

 つまり前回の福山記事は、要するに「自分の仕事に打ち込む“頑張り女子”をもっとリスペクトしよう」と言っているわけで、だからこそ多くの働く女性たちから絶賛されたわけだが、逆に言えば、いまの日本でこの頑張り女子たちがどれほどの苦悩を抱えているかが分かった。