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エコカー大戦争!

日本とは「次元」が違う!
中国の電気自動車「大騒ぎ」の真相

「北京モーターショー」核心レポート第二弾!

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第43回】 2010年5月6日
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 「耳」へんに「令」という漢字で「リー」、「フ」は「風」の略字を用いる。

 日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」が北京国際汽車展覧会/Auto China 2010(通称:北京モーターショー)に登場した。これが同車、中国での初お目見えだ。

 そこで「中国でのリーフの今後」、さらには「世界各地でのEV事情」について、リーフの生みの親である日産の門田英稔氏(車両開発主管)を会場で直撃取材した。

① 生産について

 「日本での2010年12月発売に向けて、追浜(神奈川県横須賀市・日産追浜工場)で予定通り今年後半に立ち上げるつもりだ。海外生産は、英国サンダーランド(工場)、米国スマーナ(工場/テネシー州)となる。中国向けは当面、追浜生産になる」

② 発売について

 「中国では具体的な投入時期は答えられない。今日(カルロス・ゴーン社長から)発表があったように、パイロット(試験)的な市場導入(=実証試験)は行う。(米国同様に中国で今後プロモーション活動は)あると思うが、具体的な計画は知らない」

③ 中国国内での急速充電器の規格の可能性については、中国BYD案(電圧・直流400V、最大出力電流1000A、最大出力400kw)と「リーフ」を含めた東京電力案(電圧・直流500V、最大出力電流125A、最大出力50kw)が並存している。

 「現状はそういうことだ。まだまだ統一しきれていない段階だ」

④ 200V級の充電インフラについては今年1月、アメリカのSAE(米自動車技術者協会)がコネクター形状を「J1772」で自動車メーカー間の調整が終わったと発表している。これは中国でも同様なのか?

 「SAEでも、まだ具体的には決まっていない。提案がいろいろある段階であり、正式なものではないという認識を我々は持っている。コネクター形状、電圧、通信の仕方はまだまだ(決まっていない)。今後リーフも使いながら、これから(中国を含めた世界各地の関係者と)詳細を検討していきたい。我々としては、まだ(将来的な電気自動車の)技術が見えていない段階なのに、(世界標準化に関する)覇権争いをする状況でない」

次のページ>> 日産「リーフ」の展望
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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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