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あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか
【第22回】 2015年10月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
津田 久資

「調査ありき」のプロジェクトは失敗する
無能な人ほど「まず調べよう」とする[続編]

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ここ1ヵ月、オンライン書店の「ロジカルシンキング」ジャンルで売れ行き第1位を獲得し続け、早くも第3刷が決定した『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか ― 論理思考のシンプルな本質』。
「情報収集」という戦場においても、しかるべき戦い方がある。単なるお勉強の延長線上でビジネスの情報を集めようとしている限り、そこでは結局、学歴エリートを上回ることはできない。
前回に引き続き、効率的な情報収集をするために必要な「結論思考の情報収集術」についてお伝えしていくことにしよう。

優秀な人ほど、まず結論を「つくって」いる

前回は、コンペに先立って「必要な情報を洗いざらい集めろ」と上司が指示た結果、部下のアウトプットが下がってしまったという事例をご紹介した。

※参考:第21回
無能な人ほど「まず調べよう」とする

ここで起きていた問題を整理しよう。
じつはこのとき、2つの原因から4つの問題が起きていた。

1. 結論(仮説)が潜在的(顕在化されていない)
 → 仮説が見えていないのでチーム内で仮説が共有されていない
 → 仮説が見えていないので仮説の価値が検討されていない

2. 結論(仮説)が不明確
 → 情報収集すべき範囲が曖昧なので仮説にモレが生じる
 → 情報収集すべき範囲が曖昧なので仮説に余分が混入する

つまり、情報収集をしようと思ったら、まずは結論となる仮説をはっきりとしたかたちで顕在化(=言葉化)させるべきなのである。
しかし、世の中では、これと正反対のプロジェクト進行がなされるケースが散見される。あなたのまわりでもこんなことが起きていないだろうか?

「ひとまず情報収集」から始めるプロジェクトは失敗する

G社で新しいウェブメディアを立ち上げるプロジェクトが始まった。

プロジェクトリーダーを含めてメンバーは5名。第1回のミーティングでは、リーダーの見事な進行もあって、メンバーからも活発に意見が出された。ミーティングをまとめながらリーダーが最後にこう語る。

 「今日はここまでにしよう。では、2週間後までに井上さんはこれ、佐藤さんはこれ、上原さんはこれ、川田さんはこれについて、情報を集めてきてください。お疲れさまでした」

メンバーはこの宿題を2週間かけてこなしていく。すると、その過程の中で、それまでリーダーが頭の中に潜在的にあった結論仮説が、だんだんと顕在化・明確化されてくる
要するに「こんなサイトにしよう」という具体的なアイデアが見えてくるのである。

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津田 久資

1958年生まれ。東京大学法学部およびカリフォルニア大学バークレー校経営大学院(MBA)卒業。博報堂、ボストン コンサルティング グループ、チューリッヒ保険で一貫して新商品開発、ブランディングを含むマーケティング戦略の立案・実行にあたる。 現在、AUGUST-A㈱代表として、各社のコンサルティング業務に従事。 また、アカデミーヒルズや大手企業内の研修において、論理思考・戦略思考の講座を多数担当。表層的なツール解説に終始することなく、ごくシンプルな言葉を使いながら、思考の本質に迫っていく研修スタイルに定評があり、のべ1万人以上の指導実績を持つ。 著書に、就活面接本の超定番書『ロジカル面接術』(WAC)のほか、『世界一わかりやすいロジカルシンキングの授業』(KADOKAWA)、『出来る人ほど情報収集はしないもの!』(WAC)、『超MBA式ロジカル問題解決』などがある。


あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか

【BCG・博報堂で考えた 勝ち続ける発想力】アカデミーヒルズや大手企業向け研修で「論理思考」を1万人以上に教えてきた津田氏は「いまや学歴エリートが容易に敗北する時代になった」と語る。では、ビジネスで勝てる人はどのように考えているのか? ライバルよりも優れたアイデアを素速く発想するための「論理思考の本質」に迫る。

「あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか」

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