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評価が上がる!上司を味方にする技術
【第15回】 2010年5月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
本間正人 [成人教育学博士]

“飲み二ケーション”しなくても大丈夫!?
上司からの信頼を得る意外な近道

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 前回まで数回に渡り、いろんなタイプの上司との付き合い方と上手なコーチングアップ法についてご説明してきました。今回からは、部下であるあなた自身のコーチングアップ能力を伸ばすためのヒントをお教えしていきましょう。

普段から上司を観察し、
個性・ニーズを把握しよう

 人間誰しも、相手の良いところよりも、悪いところや劣っているところに目が向きがちです。職場の上司と部下の関係においても同様で、たとえば、何かうまくいかないことがあると、「上司のここがいけない」「上司にはこの能力が欠けているんだ」と、上司の欠点を見てしまうものです。

 しかし、どんな人間でも欠点を持っている一方で、すぐれた部分を持っているはずです。欠点ばかりに着目してしまうのではなく、上司の良いところを認め、お手本にする姿勢も大切です。「上司のあの部分はマネしないことにしよう」という部分を意識して反面教師にすることも必要ですが、その前にまずは相手の良いところに学ぶ姿勢を持たなければなりません。

 そのためにも、すぐに「上司のここが悪い」と決めつけるのではなく、ふだんから上司を観察し、上司のことを知ろうとする努力が必要です。孫子の兵法に「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」という言葉がありますが、相手を知る努力は、コーチングアップでも大切なポイントといえます。

 しかし、とくに若い頃は、上司の良いところが見えにくい場合もあります。たとえば、何事に対してもスピーディーで手際の良い上司は、仕事ができるように見えます。一方で、少しでもスピーディーさに欠けるように見えてしまうと、その慎重な姿勢の裏側にある思慮深さや多角的な視点に気づかず、「あの人は仕事が遅い」と決めつけてしまうことさえあります。

 人の性格をあらわす言葉に「豪放磊落」というものがあります。中国の古典では、この「豪放磊落」の上に「重厚慎沈」が位置づけられています。つまり、どっしりと構え、慎み深く落ち着いているほうが、豪放磊落よりも人物の格として上だということでしょう。その関係がそのまま仕事にあてはまるわけではありませんが、それぞれに良さがあるということに若い頃は気づかないことも多いのです。

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本間正人 [成人教育学博士]

1959年東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒業後、松下政経塾で松下幸之助の経営哲学を学ぶ。卒塾後、ミネソタ大学大学院修了(成人教育学博士、 Ph.D.)。ミネソタ州政府貿易局日本室長、松下政経塾研究部門責任者などを歴任し、現在、NPO法人学習学協会代表理事、帝塚山学院大学客員教授、NPOハロードリーム実行委員会理事などをつとめる。企業や地方自治体の管理職研修を担当しつつ、教育学に代わる「学習学」の構築を目指して、研究・講演活動を展開している。主なテーマは、コーチングの他、キャプテンシップ(プレーヤーとしてのリーダーシップ)、個人と組織の学習、戦略プランニング、創造力開発、学習スタイルなど多岐にわたる。NHK教育テレビ「実践ビジネス英会話」の講師などを歴任。コーチングやポジティブ組織開発、ほめ言葉などの著書多数。
ホームページ「らーのろじー株式会社」


評価が上がる!上司を味方にする技術

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