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女子高生社長、経営を学ぶ。
【第7回】 2015年12月2日
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椎木里佳 [株式会社AMF代表取締役],椎木隆太 [株式会社ディー・エル・イー代表取締役]

人生の答えはググっても出てこない

「サンデージャポン」「人生の深イイ話!」にも出演で話題の女子高生社長・椎木里佳さん。パパは「鷹の爪」で有名なコンテンツ会社「ディー・エル・イー」の椎木隆太社長です。

 里佳さんが、上場企業の社長であるパパに経営について学ぶこの企画。今回は、わからないことがあったらすぐに調べてしまう現代人について。実際に行動することの大切さと難しさを語ります。

(取材・構成:佐藤智、竹村俊介、撮影:宇佐見利明)

 

暗闇の中を懐中電灯もって突き進む人が少ない

里佳 まわりの子は、みんないい子なんだよね。「誰に反対されようと自分の確固たる意思を突き通します!」みたいな子が少ないかも。自分の意思だけでは色々勝手に決められない、って思ってるというか。

パパ ふ〜ん、みんな自分の意思で決められないんだね。でも、「モテたい」みたいな湧き上がる欲求みたいなものはあるんでしょ? 「かわいくなりたい!」とか。

里佳 みんなそれは思ってる。だから、雑誌とかネット見て変わっていく子も

いる。

 でも、外見のことって、あんがい変えやすいでしょ? 雑誌にはハウツーが載ってるし。「こうやったら垢抜ける」みたいな。だれど、内面のことって調べても載ってないじゃん。載ってても、意識改革って、なんだか難しいから。

パパ 答えのあるものに関しては、情報を引っ張ってくる力は、きっとあるんだろうね。だけど、答えのないところに、それこそ起業もそうだけど、目指して突き進んでいくみたいな力はあんまりないのかもね。

里佳 親とかに聞いてもわからないだろう、みたいな。

パパ そうか。「暗闇の中を自分の懐中電灯で照らして進む」って力が弱くなっているかもしれないね。なにか「やりたい」って思っても、情報を先取りしてしまって、「ああ、こうなんだ、ああなんだ」って、勝手に判断しちゃう。

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 他人の懐中電灯を使って「それならできそう」とか「できそうもない」とかっていう判断を、すごく早い段階でやっちゃってるんじゃないかな。

里佳 なんでもいまはググっちゃうからね。

パパ ネットには書いていないような、サンプル数が少ないことに関しては手をつけない。

里佳 私なんて中学生で起業したとき、サンプルなんてなかったよ。どうやっても調べようがないから、歩くしかない。サンプルがなかったから、ネガティブ情報が入ってこなくて、逆に自信を持って前に進めたのかもしれない。

パパ 他人の例があったとしても、先人のやったことが正しいかどうかもわかんない。どの例が自分に合っているかもわからないしね。

 親としては、「自力で歩む人生」を選んでほしいなと思うけどね。

里佳 すぐ検索しちゃうのは問題もあるけど、いろんな可能性を広げるのも確かだと思う。スマホとかのツールもあるし、人のできることの可能性ってすごく大きくなったと思う。「なにかやろう」と思ったら、すぐネットで調べることもできるし、「なにか発信しよう」と思ったら、ツイッターもある。昔のガラケーの時代よりも、全然やれることってたくさんあるんだから。

 

「起業の本」に答えはない

パパ どうなるんだろうね、人間って。

里佳 どうしたの、急に?

パパ いや、これまでは、少なくともある程度、自分で思い悩んでから、人のアドバイスを聞きに行ってたでしょ? 「わからないなー」とか「私どうしたらいいんだろう」って、一日二日悩んで。で、そのあとに「こんなに悩んでいるのなら、あの人に勇気を出して聞いてみよう」みたいな。

 ようするに、悩みがエンジンになってたんじゃないか、って。エネルギーというか。でも、そんなプロセスもなく、今は悩んだり、イマジネーションを膨らます前に調べちゃう。これが癖になっていくと、人ってどうなっていくのかな、ってね。「あれこれ考えるより、ググったほうがいい」みたいになっちゃうのかな。

里佳 もうすでにそうなってるじゃん。

パパ まあ、なってるよね。それが、ずっとこの先も思い悩んだり妄想しない人間って、どうなっていくのかな。

里佳 でもほんとはどこにも答えなんて書いてないし。誰も答えを教えられないんだけどね。私もやってみてわかったことばかりだもん。

 だって、「起業の本」とか、よくあるじゃん? それ、起業してない人が、書いていたりするでしょ? ただロジックで語ってるだけで。

パパ おー、言うねえ。

里佳 それとか、ビジネスについてのよくわからない難しいサイトとか見て、「は〜、だよねー」みたいな感じで、真に受けちゃうのもダメじゃないかな。そこには「プランはできるだけ時間もかけてきっちりやったほうがいい」とか書いてあんのね。私はそれって人によるだろうし、考えるより行動してみてわかったほうがいいと思う。今の時代、ぜんぶ変わっちゃうじゃない? たった半年とかで。

パパ ようするに、人それぞれ、状況も特性も時代も違うんだから、やるしかないんじゃん!ってことなんだよね。だから僕が起業のこと書いたら一行で終わっちゃうかもしれない。本にならない。「まずやってみて、そこで学ぶんじゃね?」以上。みたいな。

里佳 短っ。売れないね、その本(笑)。

(続く)

 この対談を特別編集し、「起業と経営の基本ノウハウ」を詰め込んだ椎木里佳さん・隆太パパ初の著書『女子高生社長、経営を学ぶ。』がダイヤモンド社より来春発売予定! 乞うご期待!
 

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椎木里佳 [株式会社AMF代表取締役]

1997年生まれ。現役の高校3年生で、実業家。「女子高生社長」として知られ、都内の高校に通いながら、六本木ヒルズに事務所を置く株式会社「AMF」を経営。小学校のときにホリエモンの活躍を見て、社長業に興味を持つ。中学3年生のときに起業。現在は、学業のかたわら、スマートフォン向けアプリの開発や各種イベント企画プロデュースなどの事業活動を展開している。父は「鷹の爪」で有名なDLEの社長、椎木隆太氏。

椎木隆太 [株式会社ディー・エル・イー代表取締役]

慶応義塾大学経済学部卒業。「秘密結社 鷹の爪」などをはじめとする、さまざまなキャラクターを保有。1991年4月ソニー株式会社入社。1992年よりソニーインターナショナルシンガポール駐在。1995年ソニーベトナム・ハノイ支社長就任。2001年ソニー株式会社退職後、有限会社パサニア(現株式会社ディー・エル・イー)を設立し、代表取締役就任。現在に至る。


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