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金利市場透視眼鏡

外債投資増でドル調達コストが上昇し
米国債のリターンが低下

野地 慎 [SMBC日興証券シニア金利ストラテジスト]
2015年12月7日
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 本邦投資家の旺盛な外債投資が続いている。2015年9月以降に限って言えば、毎週平均6700億円の外債投資が3カ月間続いている。これまでも国内の低金利環境の下、本邦投資家による巨額の外債投資が続いてきたが、足元で注目されるのは為替ヘッジ後の米国債利回りが大きく低下する中で外債投資が積み上がっている点だ。

 米国10年債利回り自体は2%をやや上回る水準で推移しているものの、年末要因や利上げ期待などを織り込む形でドル調達コストが上昇傾向を続けており、その結果、為替ヘッジ後の米国10年債利回りは低下傾向となっている。

 本邦投資家が外債投資を積み増すことで、「ヘッジ需要」すなわちドル調達需要が高まり、その結果ヘッジコストが上昇している側面も強い。本邦投資家が米国債を買えば買うほどヘッジ後の米国債利回りが下がる構図ともいえる。

 このような環境下でも外債投資が続く理由として、あらためて日本の低金利に注目が集まる。15年6月には0.5%を上回った日本の10年債利回りだが、9月以降は0.4%を割り込んだ状態が続いており、足元では、0.3%を挟んだレンジに落ち着いている。

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国債などの債券投資家のニーズに応えるコラム。執筆には第一線のエコノミストを迎え、債券市場の動向を分析、今後の展望を予測する。

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