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外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣
【第14回】 2015年12月15日
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竹下雄真 [デポルターレクラブ代表]

高城剛氏が語る! ストレスフリーでハイパフォーマーになる方法

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カバンひとつで世界中を飛び回る高城剛氏。高城氏は海外に住み、1日4時間しか働かずに最高の成果を残す――。ビジネスパーソンなら誰しもが憧れるような生活を送っているのだ。

そんな生き方を実現できているのは、「ヨガの習慣」のおかげでもあるという。ヨガとは「ただポーズを取るだけ」のエクササイズだと思っていた高城氏。しかし、実際に続けてみると、ぜんぜん違った。ヨガとは、集中力を高め「ゾーン」に入ることができ、ストレスなくあらゆる決断が瞬時にできる「フロー状態」に自らを持っていける、究極のエクササイズだったのだ。(取材・構成:大畠利恵、写真:宇佐見利明)

大きな価値観の転換期が訪れた

――ヨガを始めたきっかけについて教えてください。

高城 僕は30代前半ぐらいまで自分の健康なんか考えてなくて、トレーニングもしたことがないし、ノーケアだったんです。食べ物もファミレスに行ったり、ジャンクフードやコンビニのアイスばかり食べているような、ひどい食生活でしたね。

 でも、2001年の9・11に同時多発テロが起きたときに、今まで僕らが信じていた価値観が変わった気がしたんです。子どもの頃からどこかで憧れていたニューヨークの摩天楼が壊れて、形あるものが崩れ去った。体も一つの形ですよね。その中で、もう一回自分自身も含めて形あるものを考えようと思ったんです。

 最近もそうですけど、ああいうテロがあると海外での仕事って延期になったり、なくなったりするんですよね。あのとき、僕は東京に住んでいて、9・11の当日はドイツにいたんですけど、そこから戻ってくるのも大変で、日本に戻ってきた後も仕事がどんどん延期になっていきました。

 そこで、この機に初めてジムに行ってみようと思って、友達に誘われてトレーニングを始めたんです。

――最初はウエイトトレーニングから入ったんですよね。

高城剛(たかしろ・つよし) クリエイター、執筆家、DJ。1964年、東京都飾区柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。六本木ヒルズのCMやルイ・ヴィトンのアニメーション映像制作をはじめ、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に創造産業全般にわたって活躍。自身も数多くのメディアに登場し、NIKE、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。2008年より、拠点を欧州へ移す。

高城 おかげさまで体はガンガン締まっていって、それはよかったんですが、今度は2008年にリーマンショックが起きるわけです。ここでまた僕の中で大きな価値観が変わって、もうちょっと精神的なステージに行かないと新しいことができないんじゃないかって思って、次の模索をしはじめたんです。

 その中で偶然にもアーユルヴェーダっていうインドの古典、世界で一番古い伝統医学に出会った。簡単に言うと、人間の体は食べ物でできているだけじゃなくて、生まれ持った変わらない体質があり、それを昔の人は火と風と水のバランスでとらえていたんです。今でいうとDNAです。僕は火がすごく強いんですけど。

 それでスリランカのアーユルヴェーダの施設に行って、三週間、朝からヨガをやって、さらに自分に合った食事やハーブをとるという生活を送ったんです。そこで完全に体を空にしてリセットする、コンピュータでいえば再起動。

 体はウエイトトレーニングで確かによくなりましたけど、長年のジャンクフードやわけのわからない食べ物の油とかが体にはいっぱいたまっていたわけです。これをアーユルヴェーダで出したわけですね。

頭のノイズも、体の脂肪も捨てる

――ヨガに対して、最初はどんなイメージを持っていましたか。

高城 それまでヨガというのは、変わったポーズを取るだけだと思ってました。でもスリランカで3週間集中的にヨガをやることによって、今まで生まれてから得たことのない感覚を初めて体験しました。ヨガが終わって、瞑想の時間があるんですけど、そのときに心と体の分離を体験したんです。

――心と体が分離する?

高城 でも、いやな気持はまったくしない。むしろ幸せ感が高まるんですよ。心だけどこかに行くんで、これは、なんか壊れたりヤバいことになったのかなと思って、相談に行ったんですよ。そうしたら、「あら、それは瞑想の初期段階よ」ってあっさり女性のドクターに言われて、「えっ、大丈夫なの、これ?」って。体は完全にしびれて動けないけれど、心はなんか楽しくなって、どこでも飛んでいけるんですよね。そんなこと考えられないでしょう。この話だけ聞いていると、頭のおかしい人に思えるかもしれないけど、僕にとっては革命的な出来事だったんです。

――いきなり、すごすぎる体験をされているわけですね。

高城 そういう体験を通して、ヨガというのは生き方全般を考えるものだと気がついたんですね。ウエイトトレーニングってトレーニング単体ですけど、ヨガは食事と瞑想なども含め、すべてが一つの世界でつながっていると感じたんです。

――悟りを開いたような感覚でしょうか。

高城 まったくそんなことはなくて、僕は俗物でね、今でもスマホやタブレットとか好きなデジタルガジェットは買いまくっています。最先端のテクノロジーが、大好きなんです。ほかのものはほとんど執着しなくなって、どんどんモノはなくなっているんですけど。モノだけじゃなくて、頭の中にあるノイズとか脂肪も、捨てれば捨てるほど楽になっていくのは間違いないですよね。

 最近、断捨離がすごいブームで、モノを捨てる人は大勢います。でも、それは非常にファッショナブルなものだと僕は思っています。なぜなら表層的だから。目に見えるものじゃなくて、同時に体の脂肪も捨てて、メンタル的なノイズも捨てていかなければ、本来の断捨離ではないと思うんです。モノも脂肪も頭のノイズも、時には情報も人間関係も捨てるのが本来の断捨離であって、僕らが向かう次のビジョンだと思います。

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竹下雄真 [デポルターレクラブ代表]

1979年3月26日神奈川県出身。早稲田大学大学院修了。アメリカシアトルでパーソナルトレーナー研修に参加。帰国後、フリーのパーソナルトレーナーを経て、都内パーソナルトレーニングジムでマネージャーパーソナルトレーナーとして、多くの著名人やスポーツ選手、芸能人の肉体改造に携わる。退社後、大手広告代理店に在籍し、街づくりなどのソーシャルメディアやイベントを担当。その後、独立し株式会社ポジティブを設立。会社経営の傍ら、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科スポーツマネジメントコースでスポーツビジネスを学び、スポーツ修士課程を修了。2011年5月西麻布にプライベートパーソナルトレーニングジム、デポルターレクラブをオープン。2014年よりデポルターレヨガを開始。経営者や外資系ビジネスマン、政治家、プロ野球選手、F1選手も通う人気のプログラムとなっている。


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