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あなたの1日は27時間になる。
【第7回】 2015年12月16日
著者・コラム紹介バックナンバー
木村聡子

「残業するのは素晴らしい!」病を治す
たった1つの方法とは?

残業ゼロの実現には、仕事の効率化とスピードアップが欠かせません。しかしそれ以上に、「残業しないメンタル作り」も欠かせないのです。詳しく見ていきましょう。

残業をやめるための
マインド作り

前回の連載で、「残業をやめ、前業しよう」とお伝えしました。しかし、前業しても同じように残業していては、単純に労働時間が増えるだけです。残業を減らさなければいけません。しかし、残業が多い職場で定時退社するには勇気が必要です。

 この実行に当たっては、大きく分けて2つの精神的障壁があります。それは「周囲の目」と「働き方に対する考え方」です。

 周囲の目とは、「みんな残業してるのに、自分だけ先に帰るなんて……」という遠慮とも言えます。ただこの問題は、実は克服しやすいのです。

 なぜなら、多くの人が「残業したくない」「早く帰りたい」という気持ちを奥底では抱えているからです。ただ、「お先に失礼します」と、先に言い出しにくいだけなのです。ではどうすれば、気まずくならずに、定時退社できるのでしょうか。

 ポイントは2つ。「与えられた仕事はきっちり終わらせる」「前業を習慣化し、『あいつは朝早くから仕事をしている』という印象を与える」。ここをおさえておけば、最初は白い目で見られたとしても、じきに理解され、賛同者は必ず現れます。

「残業する=真面目、美徳」
ではない!

 実は「周囲の目」よりも、2つ目のポイントである「働き方に対する考え方」のほうが、克服には時間がかかるかもしれません。自分の中に染みついている意識の改革をしなければならないからです。では「働き方に対する考え方」とは、何を指すのでしょうか。例を挙げます。

 仕事が多いときなどに起こりがちなのですが、「どうしても今日のうちに、仕事を終わらせないと」という責任感から残業をしてしまう。これが仕事観、つまり、「働き方に対する考え方」と言えます。

 私たちは基本的に真面目です。だから仕事が多いと、「自分さえがんばれば」とムリをしがちです。これが行き過ぎると、「仕事が終わらないときは、残業してでも終わらせるべき」「残業してでも働くことは素晴らしい」という考えになってしまいます。

知らず知らず刷り込まれる「残業するのは素晴らしい」病

 仕事に対する情熱があるのはすばらしいことなのですが、この考え方には、重要なことが忘れられています。

 それは、「仕事は無限にある」ということです。みなさんは、社会に出てから今まで「仕事がなくなった」と、手持ち無沙汰で指示待ち状態になったことが、何回ありますか? 私は一度もありません。

 つまり、「残業をする」と決めるから、私たちの仕事には終わりがないわけです。しかし、「残業をやめる」と決めれば、残業をしなくてもよくなります。まやかしのようですが、つまり、「残業する」「残業しない」にかかわらず、仕事がゼロになることはありません。

 そこで、今ある仕事の中から、本当に今日の終業時刻までに終わらせるべきもので、かつ、その時間内に終わらせることができる仕事の分量だけ、セレクトしてやるよう発想を変えるのです。

 自分の時間をもつためのファーストステップ、「前業」を始めるにあたっては、「仕事は決してなくならない」ということを前提に、残業が真面目の象徴であり美徳であるという思い込みを捨て、早上がりする勇気をもちましょう。

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    税理士。木村税務会計事務所所長。
    1991年、法政大学法学部卒業後、一般企業に就職。その直後のバブル崩壊で
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    会計事務所に転職しフルタイム勤務をしながら、実質3年で税理士試験合格。
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    著書に『注文の多い料理店の消費税対応』(中央経済社)がある。
    趣味は全国各地の球場に足を運んでのプロ野球観戦。


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