「サンデージャポン」「人生の深イイ話!」にも出演で話題の女子高生社長・椎木里佳さん。パパは「鷹の爪」で有名なコンテンツ会社「ディー・エル・イー」の椎木隆太社長です。
里佳さんが、上場企業の社長であるパパに経営について学ぶこの企画。今回は椎木親子が大切にしている「感謝・謙虚・全力」のお話。
(取材・構成:佐藤智、竹村俊介、撮影:小川孝行)
カジュアルに聞きすぎるのは現代人病
里佳 私、ツイッターとかで「どうやって起業するんですか?」とかってよく聞かれるのね。
パパ 「こういうことで悩んでいて、どうしたらいいですか?」とかじゃなくて?
里佳 そう。「どうやって起業するんですか?」って。
パパ 漠然としてるなあ。
里佳 ね。だから「普通に行政書士さんにお願いして、40万円ぐらい準備すればなんとかできるよ」みたいな感じで返すと、「ああ」みたいな。
パパ それでその人は起業したのかな?
里佳 うーん、多分してないだろうな。。。
パパ 里佳の会社にもいろんな質問メール来るよね。「こんな質問を会社のinfo宛にしてくるか?」っていうのが多いんでしょ? 「起業するのに注意することってありますか?」とか。
里佳 これ、超多い!
パパ スタートアップの頃は何かと忙しいからね。その人の時間を奪いたいなら、それなりの礼儀があってもいいんじゃないかとは思うよね。
里佳 それはでも、「現代人病」だと思ってるんだ。
パパ ほほ〜。
里佳 ツイッターのリプみたいな感じで、一切会ったことのない人が、ため口でメール送ってきたりするの。そういうのが普通だと思ってるのかな。会社のお問い合わせにもそういうノリで送っていいみたいな感じに。
「感謝、謙虚、全力」を大切に
パパ ビジネスをやる上ではそのあたりの礼儀って大切だよね。里佳はちゃんとできてる?
里佳 私なりにちゃんとしてるつもりだけど。パパ、基本的に自由にさせてくれるけど、礼儀とか、規律とか、親に対する言葉とか、時間とか、ベースの部分はけっこう厳しく言ってくるよね。
パパ まあ、そういう根幹の部分さえ伝えておけば、あとは里佳の自己責任だからね。その一番の根幹が……
里佳 感謝、謙虚、全力! でしょ?
パパ そう。「感謝」の気持ちがあれば、人を敬い、相手の時間を大切にし、出会いを大切にし、言葉遣いも自ずと変わってくるでしょ?
「謙虚」な気持ちがあったら、成長への努力を惜しまないでしょ?
人から何かお願いされたら、「全力」で取り組み、その姿勢と結果でみんなに「またぜひお願いしたい」と喜んでもらいたいでしょ? 感謝、謙虚、全力はすべての根幹なんだよ。ちゃんとできてる?
里佳 イヤなこととかあると、たまーに忘れちゃうけど、社名に付けるぐらい大事にしてる言葉だから心配しなくても大丈夫よ!
パパ 頼もしいね〜。
里佳 最近は「これいいな!」と思ったら、人のやっていること盗んだりもするよ。
パパ たとえば?
里佳 たとえば私、名刺入れの上に名刺を置くって知らなかったのね。名刺の渡し方とかは教わったんだれど。名刺入れの上に置くのは、人がやってるのみて学んだ。
パパ そうやって、できる人のマネをしていけば、いつか最強のビジネスパーソンになれるよ。
里佳 ビジネスマナー、どんどんパクろっと。
(次回は来年1月6日更新予定です)
この対談を特別編集し、「起業と経営の基本ノウハウ」を詰め込んだ椎木里佳さん・隆太パパ初の著書『女子高生社長、経営を学ぶ。』がダイヤモンド社より発売予定! 乞うご期待!