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男の食育 笠井奈津子

男を不健康にする妻の“偏った健康知識”に要注意

笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]
【第30回】
妻の「○○を食べるといいのよ!」を鵜呑みにするのは要注意。自らの食生活を振り返る習慣を!

 「〇〇は骨を溶かすのよ…うちは子どもに飲ませないようにしているわ」
 「水素水はね、きれいになるのよ」
 「はちみつはとっても体にいいけれど、白砂糖はダメなの。白い食べ物はみんなよくないのよ」

 日常の中でこうした女性同士の“健康にまつわる、あるある会話”が繰り広げられるとき、栄養士という職業柄、「うーん。きちんとした医学的・栄養学的な考えに基づいているのかな…」と、つい、伏し目がちになりながら、その根拠をひとり考えてしまうことがあります。

 私も含めてですが、見聞きした情報を人に伝えるとき、ショッキングな部分だけを切りとったり、感覚で発言しがちなのは女性に多いことかもしれません。しかも、そうした発言を繰り返しているうちに、“なぜ”の部分が忘れ去られ、覚えている結論だけが独り歩きしてしまうことがあります。怖いな、と思うのは「あれ?なんでだっけ?忘れちゃった…」とはならず、絶対的な真実として語り継がれるときです。

 たとえば、“デトックス”“代謝が上がる”といった言葉を感覚的にとらえて違和感なく自分の言葉にできるのは女性ですが、男性に「デトックスになるんだよー」なんて言った日には「デトックスってなに?何をデトックスするの?」と聞き返されかねません。

 今都内を中心に流行っている新型バイクエクササイズのFeel Cycleも、女性同士なら「なんかね、すごい汗かいて、肌のトーンが明るくなるの~」「え~、行きた~い!いいね~!」という会話が成り立ちますが、男性が混ざると「週何度くらいいけば成果が出るの?」「体のどこが引き締まるの?」と具体的なものになりやすいといえます。その点でいうと、男性の“健康にまつわる、あるある会話”は、どれだけ伝言ゲームを続けても、比較的、根拠がクリアなままであることが多いように思います。

 ただ、感覚で理解したい人、理論で理解したい人、それは男女問わず人それぞれなので、男女差では語れません。問題は、自分にとって良かった方法が、万人に通用するものだと絶対的に語られるときです。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


男の食育 笠井奈津子

目、肩や腰の痛み、毛、お腹周り、ニオイ……。男も年を重ねれば重ねるほど、若い頃は気が付かなかった悩みに振り回されることになる。そんなとき、対策の1つになるのが「食」だ。しかし、男性が自分で正しいと思った対策するのには、注意が必要だ。実は思い込んでいる知識が勘違いであるばかりか、症状は悪化、さらに若さを一層失うことになりかねないからだ。この連載では、そんな「食」の知識に未だ乏しいミドル男性に対し、若い頃と変わらない身体を保ってもらう「男の食育」を行っていく。

「男の食育 笠井奈津子」

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