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脳科学が明かす、中学受験で無理に頑張らなくてもいい理由

ダイヤモンド・オンライン
2015年12月28日
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 年が明けると、入試シーズンはすぐそこ。中学、高校、大学いずれにせよ、受験に挑む10代のお子さんを持つ親で、心配でない人はいないだろう。

 「本番はもうすぐなのに、どうして段取りよく勉強してくれないのか」「どうして勉強している間もずっとスマホを触っているんだろう」「この大事な時期に、態度がすっかり変わって口を利かなくなってしまうなんて」「中高一貫校に入ってほしいけど、うちの子の実力だとどうも厳しいのかな……」

 笛吹けど踊らぬわが子に、育て方を間違えたのかも、とか、自分の子は才能がないのかも……と責任や不安を感じる親も多いはず。だが、子どもが親の期待通りに行動してくれないのは親のせいでも子ども本人のせいでもなく、その「脳」が成長の途上にあるためにすぎないという研究結果がある。

 米国の脳科学者で小児科医のフランシス・ジェンセン博士は、著書『10代の脳 反抗期と思春期の子どもにどう対処するか』で、この新しくわかった事実をさまざまな切り口から紹介している。最新の脳科学が明かした驚きの研究結果は、今からでも受験対策の一助になるはずだ。

人間の脳は10代ではまだ未完成
30歳過ぎまでかかる場合も

 実は、ジェンセン博士自身もアンドリューとウィルというふたりの男児を育てたシングルマザー。その育児の最中には、やはりちっとも勉強しようとしない息子に手を焼いたという。だが、この10年ほどで大きく進展した、若者の脳の研究結果を活かしてふたりへの接し方を変えたことで、嵐のような10代を乗り切ったというのだ。

 長男のアンドリューが高校2年のとき。試験前だとわかっているのに、彼は勉強そっちのけで遊んでいた。ジェンセン博士が考えを改めたのがこのときだった。ただ「大きな子ども」の世話をしていれば自然といい子に宿題をこなせるわけではなく、親も一緒に取り組む必要があると気づいたのだ。

 まず彼女は、アンドリューが散らかったベッドで宿題をするのを、机に向かってやるようにと、机の上を整理し、鉛筆を削ってやった。そして、どの課題をどういう順番でするか、計画を立ててやり、ノートに課題と答えの書き方の例を書いてやり、次第にそれが自分でできるようになるまで付き合った。

 そんなことまでしてやらないといけないの? それくらい自分でできる子じゃないと、受験なんておぼつかないのでは、と思うなかれ。ジェンセン博士が腰をすえてここまでやれたのは、脳科学の裏付けがあったからなのだという。

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