去年の12月27日は土曜日で、今年の1月4日が日曜日だったため、年末年始は9連休だったという人もいたはずだ。しかしこの年末年始はそのようなマジックが発動することなく、4連休から6連休の人が大半だろう。昨年末からすれば小ぶりの連休だが、それでもこの機会に帰省する人、旅行に出かける人で公共交通機関、高速道路は例年通りに混雑しそうだ。今回は特に高速道路に焦点を絞り、いろいろなデータを紹介したい。
高速道路のピークは1月2日
渋滞は最長で50kmに
まずは12月1日に三井ダイレクト損害保険株式会社が発表した「『年末年始の長距離移動』に関するアンケート調査」を見てみる。年末年始(2015年12月26日~2016年1月3日)に高速道路を利用して車の長距離運転をする、もしくはする予定のある18歳~69歳の1000名の男女に対して行われた調査だ。
年末年始の長距離移動の目的(複数回答可)は43.0%が「帰省」で1位、「1泊以上の旅行」が32.3%。「日帰り旅行」が29.8%という順位になっている。彼らは、どのタイミングで移動を行うのか。
調査の中で、最も回答が集中したのは12月26日、土曜日の早朝だ。この日に移動する人が多いということは、年末の旅行だけではなく、有給などで少し早めに年末休みに突入する人もそれなりにいるということだろうか。うらやましい限りである。そして年明けは2日、3日の午後に動く人が多い。
公益財団法人日本道路交通情報センター(JARTIC)の予測でも、全国的なピーク日(10km以上の渋滞が多く発生すると予測される日)は1月2日とされている。JARTICが発表したピーク渋滞長30km以上が予想される区間は、延べ13区間。特に、東名高速道路の大和トンネル付近を先頭として、1月1日から3日の日中から夜にかけて、長い渋滞が続きそうだ。ピークである3日17時頃には今回の予測の中でも最長の50kmの渋滞が発生するとされている。