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SMAPの「グループ転職」はなぜうまくいかなかったか

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第409回】 2016年1月20日
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SMAP問題は
「グループ転職」のトラブルだ

 ベテランのアイドルグループSMAPについて、同グループが所属するジャニーズ事務所から一部メンバーが独立する、あるいはSMAPというグループが「解散」するのではないか、といった報道がなされて、世間の注目を集めている(以下、この事案を総称して「SMAP問題」と書く)。

 帰趨が注目されたが、19日朝の段階で、それまで事務所を脱退すると言っていた4人のメンバーが脱退を撤回して、ジャニーズ事務所に残ると報道されている。

 SMAP問題は、ビジネスパーソンの転職、特に、グループでまとめて転職する「グループ転職」の事例として興味深い。本稿では、この決着の良し悪しについては論評せず、SMAP問題をグループ転職一般の一事例として取り上げ、ビジネスパーソン読者にとって、注意すべき、あるいは教訓とすべき点について説明したい。

 さて、ビジネスの世界にあって、「グループ転職」は時々起こる現象だ。例えば、証券会社の(気取って「投資銀行」と呼ぶ人もいるが「証券」で十分だ)株式なり、債券なりのトレーディングを行っている部署で、いわばチームを組んで働いている人々がほぼ同時に会社を辞めて別の会社に移る、といった事例はよくある。こうしたグループ転職を、金融界やヘッドハンターの業界では「チームディール」などと呼ぶこともある。

 筆者自身も、小規模(それぞれ4人)ではあるが、グループ転職で2回転職したことがある。チームディールは、当事者にとっては、時にわくわくするような興奮を伴うプロジェクトである。だが、これを無事にまとめ上げるまでのプロセスはなかなか大変だし、転職完了後にも特有の注意が必要だ。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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