これまで、「美声の超基本である腹式呼吸」と「声を出しやすくする簡単ストレッチ」を紹介してきました。ここからは、声がよく通り響くための発声法となります。どれも、10秒足らずのトレーニングなので、実践してみてください! 声が変わるだけで、仕事の成果は確実に変わります。
新刊『「話し方」に自信がもてる 1分間声トレ』より、「1分間声トレ」を動画付きで紹介します。

2月10日(水)、出版記念セミナー開催決定!

幅広い音域の声を自由にコントロールする

 声を出すための基礎的なストレッチに慣れたら、少しステップアップして難しいトレーニングにも挑戦してみましょう。

前回までのストレッチは、高い声や低い声をピンポイントで出せるようになるためのシンプルなストレッチでした。

 しかし実際に話すなかでは、高い音から低い音まで、さまざまな音域の声を出したほうが、声の表情は豊かになります。

 幅広い音域の声を自由にコントロールできるようになるためのストレッチが、次の方法です。

(1)高い音の「ア」と低い音の「あ」の間を、ぐるぐると円を描きながら行き来するようなイメージを持つ。
(2)「ア―――あ―――ア―――あ―――ア―――あ―――ア―――あ―――ア―――あ―――」と5秒で息を出しきる。

連載第3回で紹介した「消防車サイレン」を短く、サイクルを早くして少なくとも2回やります。

 このときにチェックするのはやはり腹式呼吸です。

 息を吐いたときに、お腹が5ミリから1センチでもへこんでいれば、腹式呼吸ができている証拠です。

 ぐるぐると円を描くイメージに合わせて、頭も上下してしまう人がいますが、頭は動かさないように注意してください。

 頭は楽器と同じで音を響かせる場所です。

 楽器を上下に振りながら演奏すると音が乱れてしまうのと同じで、頭も固定した状態のほうがいいのです。

 また、肩や首などにはなるべく力を入れず、全身が脱力した状態で発声してください。

 コツがつかめたら、らせん階段を上がっていくイメージで低い音から高い音まで、また、らせん階段を下がっていくイメージで高い音から低い音まで、声を出すトレーニングをしてみましょう。

 途中でのどが痛いと感じるようであれば、基礎がまだできていないと考えられます。

連載第1回の腹式の発声から再度挑戦してください。