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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

「叱られて育った」世代は、
どうすればイマドキ部下を上手に育てられるのか

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第22回】 2010年6月29日
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 「褒めるのが苦手なんだよね」

 そう公言するベテラン社員は意外と少なくありません。彼らにその理由を聞いてみると、「過去に褒められた経験があまりないから」とのこと。でも、これからの時代は褒め上手にならないと仕事が出来ない時代です。なぜなら、若手社員が叱っても育たなくなったからです。

 職場の若手社員をやる気にさせるために必要なコミュニケーション術である「褒め言葉」。ベテラン社員は、これにどのように向き合っていけばいいのでしょうか?今回は、褒め言葉を大事と考える革新的な社員と相変わらず褒め言葉は不要と考える保守的な社員の衝突を参考に、褒めることの是非を考えてみましょう。

苦手なのは若手だけじゃない!
「褒める」ことができないベテラン社員

 あなたは職場のコミュニケーションのなかで、同僚を褒めることはありますか?仮に褒めるとしたら、どのような観点で相手を褒めますか?

 「大変、用意周到なご提案なので勉強になりました」
というように謙虚な姿勢を示すのは簡単ですが、
「○○さんって行動力ありますよね」
と相手を褒めるのには、苦手意識が強いように思われます。

 私が取材した若手ビジネスパーソンの大半も「褒めるのが苦手」と感じていました。その理由の裏付けとして、私も出演させていただいたNHKの番組「めざせ!会社の星」のデータを参照しましょう。

 番組内の調査で、褒めることが苦手と感じている20代社員にその理由を聞いたところ、原因の1位に「お世辞に聞こえるのでは?」という答えがあがってきました。年下の同僚から褒められても「お前に言われたくない」と思われるのではないか、と彼らも決め付けているのでしょう。とはいうものの、実際は年下からだろうが、褒められるのは誰でも「うれしい」ものなので、こうした誤解は残念な話です。

 またこうした意識を持っているのは若手社員だけに限りません。社会人経験が豊富になっていくほど、
「褒めるのは得意じゃないのだよね」
などと褒めること自体から逃避する人が少なくありません。

 本来は年齢が上がれば上がるほど職場で後輩や部下を指導する立場になりますから、褒める必要性は高まります。“残念な話”では済まされない問題です。それでも何とか褒めようと努力している人はいるのですが、その場合でも、

 「いいね」「偉い」「よくやった」

くらいで、ボキャ貧(言葉足らず)な人が大半のようです。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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